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遷移金属錯体触媒による生理活性新規アミノ酸合成

研究課題

研究課題/領域番号 62550629
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関京都大学

研究代表者

津田 鉄雄  京都大学, 工学部, 助教授 (10025992)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアミノ酸合成 / 二官能基化πーアリルパラジウム錯体 / CーNカップリング反応 / 二官能基化π-アリルパラジウム錯体 / C-Nカップリング反応 / 二官能性π-アリルパラジウム錯体の位置選択的反応 / π-アリルパラジウム錯体と窒素求核剤との反応
研究概要

蛋白構成アミノ酸に属さない新規β、γー不飽和αーアミノ酸は顕著な生理活性を示す点で注目されているが、天然の存在量が微量であるためその有機化学的合成が興味を持たれている。
本研究は、ヒドロキシアルキル基とカルボキシル基の2つの官能基を2つのアリル炭素上に有する二官能基化πーアリルパラジウム錯体を触媒的に生成させ、窒素求核剤に対する2種の官能基の配向性を利用して、β、γー不飽和αーアミノ酸あるいはα,βー不飽和γーアミノ酸骨格を合成しようとするものである。
Pd(O)触媒を用いて、γ、δーエポキシソルビン酸メチル(1)と窒素求核剤(2)(フタルイミド(2a)、アリールスルホンアミド(2b)、ジエチルアミン)との反応により、α,βー不飽和γーアミノ酸誘導体(3)が位置特異的にえられることが明らかになった(式1)。位置特異性は配位子(P(OCH_2)_8CEt,PPh_3、PCy_3、PEt_3、dppf)や溶媒(THF、C_6H_6ーTHF、DMSO、DMF)によって変化しなかった。酸性度の高いプロトンを有する(2a)、(2b)が高収率で(3)を与えた。カルボキシ官能基をエステルからアミドに変えても位置特異性は変化しなかった(式2)。
以上により、Pd(O)触媒を用いるγ、δーエポキシソルビン酸誘導体と窒素求核剤の反応は、α,βー不飽和γーアミノ酸誘導体の便利な合成法となることが明らかにされた。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tetsuo Tsuda: Journal of Organic Chemistry. 54. 977-979 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tetsuo Tsuda; Yosuke Horii; Yasuyo Nakagawa; Tadashi Ishida; Takeo Saegusa: "Palladium(o)-Catalyzed Reaction of Methyl , -Epoxysorbate with Nitrogen Nucleophiles" Journal of Organic Chemistry. 54. 977-979 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tetsuo Tsuda: Journal of Organic Chemistry. 54. 977-979 (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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