研究課題/領域番号 |
62550644
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性・高分子材料
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
荒井 健一郎 群馬大学, 工学部, 助教授 (50008455)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 10-ウンデセン酸ナトリウム / 8-ノネン酸ナトリウム / 5-メチル-3,7-オクタジエン酸ナトリウム / UV光照射 / 重合 / ミセル形成 / スルホン化ポリウンデセン酸 / 触媒活性 / 13-テトラデセン酸ナトリウム / ミセル / 重合度 / 会合度 / 8-1ネン酸ナトリウム / 5-メチル-3、7-オクタジェン酸ナトリウム / CMC / ウンデシレン酸ナトリウム / 臨界ミセル濃度 / 第二臨界ミセル濃度 / 分子内ミセル |
研究概要 |
末端に二重結合を有する脂肪酸ナトリウム類の、ミセル形成状態での、UV光照射による重合と、得られた重合体の諸特性を検討した。 1.10-ウンデセン酸ナトリウム(UANa)の重合では、プリCMC以下の濃度では重合体はほとんど得られないが、それ以上の濃度では、重合体の収量は濃度の増加に従って増加し、CMC以上になるとレベルオフする傾向が認められた。これはミセル形成が重合を促進することを示唆している。得られた重合体の諸特性を調べ、この重合体の重合度が10〜18の範囲にあること、重合体がUANaに比べて著しく強い疎水場を有すること、などを認めた。 2.UANaの同族体として、8-ノネン酸ナトリウム(NANa)および5-メチル-3、7-オクタジエン酸ナトリウム(MONa)を合成し、それらの重合挙動を調べた。これらの同族体はUANaによく似た重合挙動を示したが、脂肪族鎖長がより低いためにプリCMCおよびCMCがより高く、その結果重合体の得られる濃度領域よりも高くなることを認めた。得られた重合体の重合度はNANaでは約8、MONaでは約6であった。 3.13-テトラデセン酸ナトリウム(TANa)を合成し、その重合挙動を調べた。このTANaもUANaに似た重合挙動を示したが、脂肪族鎖長がより長いためにプリCMCおよびCMCがより低く、その結果重合体の得られる濃度範囲もより低いことを認めた。得られた重合体の重合度は約20であり、この値はミセルの会合度と一致した。これは一つのミセル会合体が一つの重合体になることを示唆していると考えられる。 4.UANaの重合体をスルホン化し、その酢酸P-ニトロフェニルの加水分解に対する触媒活性を調べ、それがスルホン化UANaより高い触媒活性を示すことを認めた。これはこの重合体がその単量体より強い疎水場を持ち、基質との相互作用がより大きいことによると考えられる。
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