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高分子担体を用いる固定化金属錯体の高機能化

研究課題

研究課題/領域番号 62550673
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関大阪大学

研究代表者

金田 清臣  大阪大学, 基礎工学部, 助手 (90029554)

研究分担者 今中 利信  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (30029417)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードRhクラスター / アミノ化ポリスチレン / 水性ガス変換反応 / 脱酸素反応
研究概要

Rhタルボニルクラスターを用い, 水性ガス変換反応条件下での新規な有機合成反応の開発を試みている. 私が見だした触媒系にて, 有機担体によりクラスター触媒を固定加し, 不均一系触媒として利用した結果について述べる. 固定化に用いたアミノ化ポリスチレンは1)クロロメチル化ポリスチレンのアミノ化, 2)クロロメチル化スチレンの重合後のクアミノ化の2通りにて合成した. 以下の反応に対する触媒活性には主にアミノ化段階でのアミノ化試剤の種類の影響が大きく, アミノ化率, 重合度は余り問題にならない.
1.水性ガス変換反応:種々のアミノ化ポリスチレンを用いて反応を行ない, 均一系と類似のアミン上の置換基効果が見られた. 触媒のクラスターは完全にポリマーに固定化され, 本変換反応はポリマー上で進行していることを確認している. 反応後の触媒の分離・回収は容易である. しかしながら, 再使用時に活性の低下であり, 今後の課題が残されている. 本反応の触媒活性種は〔Rh_<14>H(CO)_<25>〕^<3->と予想され, その生成経路をIR法を用いて推定した. これらのクアニオンクラターは高分子化したアンモニウムカチオンとイオン結合にて固定化されている.
2.ニトロ基の還元反応およびオキシムとヒドロキシアミンの脱酸素反応:これらの反応に対しても先の固定化触媒は活性を示した. 反応の活性種は〔Rh_6H(CO)_<15>〕^-種が予想される. 固収・再使用の触媒活性は余り低下しない. 本アミノ化ポリスチレンを用いる固定化法は均一系で不安定とされているクラスター種の単離が可能である. 今後, 適当なアミノ基を持ったポリマー担体を設計することにより, 新規な金属クラスターの合成への展開が期待できる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kaneda Kiyotomi: Chem. Lett.,. 285-286 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kaneda Kiyotomi: J. Mol. Catal.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kato Masatoshi: Chem, Express.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sato Kaoru: Chem. Express.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kaneda Kiyotomi: Chem. Lett.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kaneda Kiyotomi: "Catalysis of Organic Polymer-Bound Pd and Rh Complexes in "Recent Advances in Polyolefins"" Plenum Press, New York,

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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