研究課題/領域番号 |
62550704
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
荒井 康彦 九州大学, 工学部, 教授 (50005435)
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研究分担者 |
三島 健司 九州大学, 工学部, 助手 (40190623)
岩井 芳夫 九州大学, 工学部, 助教授 (80176528)
川上 幸衛 九州大学, 工学部, 助教授 (70091345)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 水性2相分配法 / バイオセパレーション / 酵素分離 / 水溶性ポリマー / 高分子溶液 / デキストラン / ポリエチレングリコール / 液々平衡 / 酵素反応 / 水性二相分配法 / 液液平衡 |
研究概要 |
バイオテクノロジーの発展にともない、バイオ生産物の分離・精製技術が強く要望されている。なかでも水性2相分配法は、大容量かつ緩和な分離法として注目されつつある。しかし、この水性2相分配法は操作変数が多いため、データは少なく、また目的物質の分配係数を予想することは困難である。 そこで本研究では、2種の水溶性ポリマーとしてデキストランとポリエチレングリコールとを用い、デキストランーポリエチレングリコールー水3成分系の液々平衡を測定した。本研究の測定に使用したポリマーはファーマシア社製デキストランT40(ロット番号03375、Mn=24200、T40と略記)および、和光純薬社製ポリエチレングリコール4000(ロット番号AWM2336、Mn=3000、PEG4000と略記)である。さらに純水には和光純薬社製の蒸留水を使用し、αーアミラーゼには、和光純薬社製の化学用(Bacillus Subtiles起源、ロット番号PDG0524)を用いた。測定は20℃で行った。本研究で使用したポリマーとまったく同じ分子量のポリマーを用いた既往の研究は見あたらないが、ポリマーの分子量が近いアルバートリンらの測定結果と本測定結果とはほぼ一致していることから、本測定値の精度は良好なものと思われる。さらに、その3成分系液々平衡がフローリー・ハギンス式により相関できることを示した。 次に、酵素であるαーアミラーゼの分配係数を測定したところ、ポリマーの濃度が高くなるほどαーアミラーゼが下相に分配されることがわかった。また、得られた分配係数はフローリー・ハギンス式で相関が可能であることが示された。なお、計算に必要にされるパラメータを検討した結果、デキストランーPEGおよびデキストランー水の相互作用パラメータは、PEGの分子量が増すにつれ減少し、一方PEGー水の相互作用パラメータは増加する傾向にあることがわかった。
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