研究課題/領域番号 |
62550717
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
反応工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
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研究分担者 |
上村 芳三 鹿児島大学, 工学部, 講師 (60160222)
碇 醇 鹿児島工業高等専門学校, 校長 (30041502)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | マイクロカプセル / 芯物質 / スチレン / 架橋性高分子 / 粒子径分布 / マイクロカプセル製造 / in situ重合 / 透過係数 |
研究概要 |
芯物質として、有機液体及び水溶液をそれぞれ含有する2種類のマイクロカプセルを調製した。以下、それぞれについて別個に説明する。 有機液体を芯物質とするマイクロカプセル 芯物質をイソオクタン、外殼物質を架橋ポリスチレンとする50〜400μmマイクロカプセルをin situ重合で調製した。すなわち、所定量の分散安定剤アラビアゴムを含む水に重合開始剤を含むイソオクタン、スチレン及びジビニルベンゼン有機相を分散させ、in situ重合によりマイクロカプセルを調製した。調製マイクロカプセルの粒子径、膜厚及び透過係数に及ぼす操作条件の影響を検討し、以下の結果を得た。 1)モノマー濃度と攪拌速度が膜厚を調整するための主要な操作因子である。 2)マイクロカプセルの透過特性は、単核と多核のマイクロカプセルの2つのグループで異なる。 水溶液を芯物質とするマイクロカプセル 芯物質を水、外殼物質を架橋ポリスチレンとする20〜250μmマイクロカプセルを調製した。すなわち、水、スチレン、ジビニルベンゼン等を用いW/O/Wエマルションを形成させ、油相でin situ重合を行わせる事でマイクロカプセルを調製した。調製マイクロカプセルの諸性質に及ぼす操作条件の影響を検討し、次の結果を得た。 1)本研究の方法で調製したマイクロカプセルは多核構造である。 2)マイクロカプセル平均径は攪拌速度、界面活性剤(DBSNa)濃度、PVA濃度及び分散相容積分率によって決定される。 3)マイクロカプセルの透過特性に関するニッケル徐放実験から、マイクロカプセルからのニッケルイオンの流出は最初の30分間は顕著であり、それ以後はわずかである。
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