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ダイズの成熟不整合と茎径膨縮との相互関係について

研究課題

研究課題/領域番号 62560017
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 作物
研究機関九州大学

研究代表者

古屋 忠彦  九州大学, 農学部, 助手 (30038327)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード差動変位計 / ダイズ / 茎径の膨縮 / 膨縮の日変化 / 成熟不整合 / 成熟整合 / 成熟異常 / 差動トランス / 成熟整合性 / 茎径計測装置
研究概要

差動変位計を利用した茎径膨縮記録装置を組立て、この装置をダイズの茎径に適用を試み、装置はほぼ満足すべき作動を示した。ダイズ茎径の連続計測の結果、供試した品種に関係なく、日の出とともにでなく、朝10時頃から収縮した。このことは、ダイズにおいて茎径の膨縮は水だけの問題でなく、植物体内の水分状態と茎径の生長量を左右する要因、たとえば、光合成による養分の転流などの影響が加味されて現われているものと解釈できる。茎径の膨縮の日変動量についてみると、成熟整合品種(オリヒメ)と成熟不整合品種(刈系73号)に茎径の1日当りの変動量に差異が認められた。この違いは供試した2品種の某面積が前者は5.0、後者は3.2と異なることから植物体を通過する水の量、蒸散量の違い、すなわち成熟整合品種で収縮が大きく、成熟不整合品種で収縮の変動が小さい結果となった可能性も否定できない。ダイズ子実肥大期、7月27日から8月10日までの茎径の膨縮の推移からみると、成熟整合品種の茎径は収縮傾向、成熟不整合品種の茎径は膨張傾向を示し、明らかに差異が認められた。この時期、両品種の茎の含水率にはほとんど違いはないが、窒素の含有率に違いが認められ、成熟不整合は上昇傾向を示した。このことから、この膨縮の傾向の違いは、摘莱した場合の茎径は膨張する傾向とも一致することから、成熟整合と成熟不整合の差異である可能性も高い。しかしながら、成熟整合か不整合かの判定は非候を検出しただけでは判断できない。成熟不整合を識別するにはそのための判定基準が必要である。以上のことから、ダイズの環境要因および内的要因による、植物の反応は様々で、成熟不整合の発生要因は複雑であり、今後は本装置によって、ダイズの多数品種を供試して、様々な環境変化による茎径の膨縮事例を集積し、成熟不整合品種または個体の客観的な判定基準を作成しようと思う。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 古屋忠彦: 日本作物学会紀事. 59. 1-5 (1990)

    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 古屋忠彦: 日本作物学会紀要. 59. 1-5 (1990)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 古屋忠彦: 日本作物学会紀事. 58. 1-5 (1989)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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