研究課題/領域番号 |
62560076
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学・栄養化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
柘植 治人 岐阜大学, 農学部, 教授 (80021715)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | コリン欠と脂肪肝 / 無菌ラットの栄養試験 / コリン脱水素酵素活性 / ジアミン酸化酵素活性 / PQQ / 無菌ラットのPQQ要求性 / アミノ酸食 / コリン欠食のラット飼育実験 / ピロロキノリンキノン / アミン酸食 |
研究概要 |
C_1供与体であるコリンの欠乏時に、C_1代謝に深く関与するPQQ(ピロロキノリンキノン)の投与実験を行い、動物体に対するPQQの作用とコリン欠乏状態での肝コリン脱水素酵素(CDHと略記)活性、肝・腎、小腸粘膜におけるジアミン酸化酵素活性(DAOと略記)を調べ、PQQがこれらの酵素の活性を変えるか否かを調べた。 実験方法としては、普通状態で飼育したラットにコリン欠飼料を作り、その中にPQQを加えたものと加えないものについて投与実験を行い、成長等について調べ、飼育実験終了後、CDH及びDAOの活性について調べた結果、アミノ酸を主とする完全合成飼料を与えられたラットは、顕著な脂肪肝をまねいたが、ビタミンフリーカゼインを主とした飼料では、コリンの欠乏にもかかわらず脂肪肝にはならなかった。また、いずれの実験群でも、CDH、DAOのタンパク質量当りの比活性で比較した場合、有意な差は見出し得なかった。この理由は、普通ラットの場合、腸内細菌によってC_1化合物が合成されるためと推測し、腸内細菌の影響のない無菌ラットを用いて、再度実験した。 無菌ラットによる飼育実験の場合、コリン欠乏の影響はきわめて顕著で、特に、飼育実験途中にPQQ添加系(アミノ酸を主とする完全合成飼料)のラットが全部死亡してしまい、生化学的検査ができなかった。そこで、コリンを添加した完全合成飼料でPQQの添加効果を調べる実験を行った。ところが、実験途中でラットが死亡し始め、この死亡の原因は、剖検から、ビタミンK欠乏症に類似のものであった。実験飼料にビタミンK_3を追加して飼育実験を続けた。その結果、死亡する例はなくなった。結果的に、PQQの添加効果は、CDH、DAO(この実験では小腸粘膜中の酵素活性のみ測定)に有意の差は見出し得なかった。
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