研究課題/領域番号 |
62560096
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
祥雲 弘文 筑波大学, 応用生物化学系, 助教授 (70012036)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | チトクロムP-450 / 硝酸 / 亜硝酸誘導型 / フザリウム / 脱窒 / モノオキシゲナーゼ / 硝酸誘導型 / 亜硝酸還元 |
研究概要 |
1.Fusarium Oxysporumその他の真核微生物と亜硝酸(硝酸)存在下で培養すると、嫌気条件下で亜硝酸由来の窒素ガスの発生(すなわち脱窒現象)を認めた。この過程が真に生命現象によるものであるか否かを現在検討中である。 2.F.OxysporumにおけるP-450の誘導は、1mM以下の低濃度の硝酸でも明瞭に観察された。誘導には1-2日のタイムラグがあった。アンモニア等の還元型窒素源による抑制がみられないことから、本P-450が硝酸の同化型代謝に関与していることは否定される。 3.上記硝酸誘導型P-450とは別に、ミクロソーム画分に哺乳動物肝ミクロソームの電子伝達系に類似のP-450を含むモノオキシゲナーゼ系の存在を見出した。さらにP-450とチトクロムb__<_>_5を単離した。 4.種々のカビ、酵母のうち、誘導条件の同様なP-450を有する株を調べた。その結果、硝酸誘導型P-450の存在は数種のFusariumおよびGibberella fujikuroiに限られていた。P-450を含むこれら株の菌体抽出液は、精製P-450抗体と沈降線を形成し、従って淡白化学的に互いに極めて類似したP-450を生産していることが示された。本結果は真菌の分類学上興味ある知見である。
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