研究課題/領域番号 |
62560146
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
萩原 秋男 名古屋大学, 農学部, 助教授 (90126889)
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研究分担者 |
穂積 和夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (40023486)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ヒノキ / 林木 / 二酸化炭素交換 / 光合成 / 呼吸 / 温度 / 照度 / 単木 / 温度係数 / 林木個体 |
研究概要 |
(1)実験方法 a.実験林木 名古屋大学構内に植栽されている13年生のヒノキ人工林(立木密度15000本ha^<-1>)のうち、樹高4.9m、地上高1.0mでの幹直径6.1cm、幹材積8.2dm^3(1988年6月現在)の林木を測定木とした。 b.二酸化炭素交換速度の測定 測定木の地上部を、光合成有効波長域で約90%の光透過率を持つ、厚さ0.2mmのポリ塩化ビニルフィルム製の同化箱(〓5.0m^3)で被った。同化箱の内部を外気温度に同調させた状態で、二酸化炭素交換速度を通気法により赤外線ガス分析器(IR21、横河電機)で測定した。通気速度は、最大で117m^3h^<-1>であったが、夜間呼吸速度の測定時には、夏季60m^3h^<-1>、冬季15m^3h^<-1>とした。 c.樹幹成長量の測定 毎月一度、測定木の樹幹周囲長を50cm間隔で非破壊的に測定し、測定木の幹材積成長量を計算した。また同時に、同化箱内に蓄積しているリターを回収し、測定木の枯死量の推定値とした。 (2)結果 a.呼吸速度 単木地上部呼吸速度R_T〔gCO_2tree^<-1>h^<-1>〕と同化箱内温度T〔C^0〕との関係は、以下に示す指数関係で良く近似された。 R_T=Roexp(K・T) (Ro、Kは月ごとに定まる係数) 上式から計算される呼吸速度の温度係数(=exp(10・K))は、冬季に高く(2.5〜3.0)、夏季に低い(1.4〜2.5)傾向であった。 b.光合成速度 地上部純生産速度に地上部呼吸速度を加えた、総光合成速度Pg(gCO_2tree^<-1>d^<-1>)と日積算照度I(Klxhd^<-1>)との間には、以下に示す双曲線関係が認められた。 (A,Bは月ごとに定まる係数)
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