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木炭-木質パーティクル複合耐火ボードの開発

研究課題

研究課題/領域番号 62560177
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関京都大学

研究代表者

川井 秀一  京都大学, 木材研究所, 助手 (00135609)

研究分担者 石原 茂久  京都大学, 木材研究所, 助教授 (90027160)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードパーティクルボード / 炭素材料 / 耐火性態
研究概要

木炭, グラファイトなどの炭素材料とフェイス材料とし, パーティクルボードの両表面に積層した材料を製造して, その物性と耐火性能を検討した. フェイス:コアの構成比は重量比2:3であり, 複合ボードの厚さおよび比重はそれぞれ20mmおよび0.6である.
複合ボードの曲げ強度(130kg/cm^2)は外壁材料として一般に用いられている木質セメント板のそれ(110kg/cm^2)と大差がないが, 比重が1/2低い. したがって同重量で比較した場合の複合ボードの破壊耐力は3倍以上大きい.
複合ボードは耐水性に優れ, 浸水処理や煮沸処理後の寸法安定性が高い.
複合ボードの耐火性能を調べるために, 2つの耐火試験を行なった. その1つは火炎貫通試験であり, 他の1つは火炎下の曲げクリープ試験である. 前者は約1300°Cの火炎に暴露して裏面への燃え抜けに要する時間を測定するものである. 後者は火災時の床や耐力壁の燃え落ちを検討するために, 静的破壊荷重の1/5あるいは1/10に相当する荷重を与え, 中央支点裏面にバーナーの炎の先端を接触させて, 熱劣化に伴うクリープたわみの経時変化を測定するものである. 火炎貫通試験の結果をみると, 複合ボードの燃え抜け時間はフェイス炭素材料によって大きく異なるが, いずれも有炎着火が認められなかった. とくに, グラファイト, バーク炭, 鋸屑炭をフェイスにしたボードは耐火性に優れ, 無機系ボードと同等の性能を示した. また, 火炎下のクリープ性能では, 複合ボードは無機系ボードより耐火時間が長く, 前述のグラファイト, バーク炭, 鋸屑炭フェイスボードでは2〜6倍の耐火性能を示し, . 着火も認められなかった.
以上のように, 炭素材料積層のパーティクルボードは優れた耐火面材料として防火戸などに応用が可能であるが, 炭素材料の種類により耐火性能が大きく異なる機構の解明が必要となろう.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S. Ishihara;S. Kawai;Y. Yoshida and A. Takamatsu: Proceeding of All Div. 5 Conference, IUFRD, San Paulo, May 1988.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 石原茂久, 川井秀一: 木材学会誌.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 川井秀一, 石原茂久, 高松淳久, 吉田弥寿郎: 木材学会誌.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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