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ウナギの耳石日周輪の証明と日令査定

研究課題

研究課題/領域番号 62560186
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

塚本 勝己  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (10090474)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードウナギ / 耳石 / 耳石輪紋 / 耳石日周輪 / 日令査定 / レプトケファルス / 孵化輪 / 扁平石
研究概要

本年度予定した研究計画はほぼ完遂された. その結果の概要は以下の通り.
(1)耳石成長輪の形成周期
シラスウナギを塩酸テトラサイクリン200mg/lに24時間浸漬して耳石上に時刻描記を行った. その後30〜60日間, 水温12, 19, 25°Cで, 給餌あるいは無給餌で飼育した. 魚をエタノールで固定後, 耳石(扁平石)上の黄色蛍光マークの外側の輪紋を計数した所, 19°Cと25°Cで給餌した実験区のものについては飼育期間とほぼ一致する輪紋数が認められた. 一方, 無給餌区あるいは, 給餌区でも12°C区は飼育日数よりはるかに少ない(約1/3以下)輪紋数しか認められなかった. このことより, シラスウナギは19°C以上で餌のある環境下では耳石に日周輪を刻むことがわかった.
(2)第一輪の形成時期
人工孵化したウナギ仔魚の耳石を観察した所, 孵化直後の扁平石は直径83μmで日周輪様構造は認められなかった. しかし孵化後2, 4, 6日目の仔魚の耳石にはそれぞれ, 約2, 4, 6本の輪紋が認められた. このことは本種の孵化後第1日目に形成される輪紋が第1輪であり, その後規則正しく, 1日1本の割合で日周輪が形成されることを示している.
(3)日令査定法
フィリピン沖で1986年9月に採集されたウナギレプトケファルスおよび日本沿岸でとれたシラスウナギの耳石中心部には直径約10μmの明瞭な暗帯(check)が認められた. この径は人工孵化仔魚の孵化直後の耳石よりやや大きいものの, その変異は大きく重なる. ウナギは孵化時の生理的ショックでこのcheck孵化輪)を作るものと考えられた. 以上のことから本種の日令査定にあたっては, 耳石中心部にみられる直径約8〜10μmの孵化輪の外側の輪紋 計数すればよいことがわかった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Kajihara: Nippon Suisan Gakkaishi.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tsukamoto: Nippon Suisan Gakkaishi.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Akima Umezawa: Japanese Journal of Ichthyology.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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