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生態系モデルによる資源管理に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62560189
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

清水 誠  東京大学, 農学部, 教授 (00011883)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード生態系モデル / 資源管理 / 東京湾 / シャコ / マコガレイ
研究概要

本研究は漁獲対象資源を含む生態系の挙動をモデル的に解析し、複数種を同時に考える資源管理に必要な基礎的知見を得ることを目的としている。対象水域は従来から研究を行っている東京湾とし、管理の対象としては小型底曳網漁業の重要種であるシャコとマコガレイとした。まずシャコとマコガレイそれぞれの資源について個別に検討した。本年度はシャコについては年齢・成長・産卵などの生活史に関する知見をまとめた。シャコの産卵期は4〜8月で、4・5月と7・8月の2回、産卵盛期がある。最初のピークは2歳以上の個体が主であり、後のピークには1歳の個体の寄与が大きい。4〜8月に産れた稚仔のうち早いものはその年の秋(11月頃)から、また遅いものは翌年の春(4・5月)に漁獲されるようになる。近年、漁獲は周年に及び、漁獲のピークもあまり明瞭でなくなってきた。漁獲量も増えている。寿命はほぼ2年半と考えられる。マコガレイについては産卵期は12〜2月で、5・6月頃1.4歳ほどで網にかかるようになるが、出荷制限サイズに達するのは夏、1.8歳ほどである。年齢査定と銘柄が漁獲量を基に、年齢別の漁獲尾数を求め、マルチコホート解析を行い、漁獲係数、資源量を推定した。自然死亡係数は寿命から推定したが、雌雄で異なるので、解析は雌雄別に行った。1980〜'87年の加入完了後の総資源尾数は350〜920万尾と推定された。毎年の漁獲率はかなり高い。このほか東京湾内湾の生態系の機能の経年変化を吟味する一環として、基礎生産と漁業生産の関係の考察も進めた。これによれば、富栄養化のため基礎生産は非常に増大したが、これが必ずしも漁業生産に流れず、効率が大きく低下されたことが示唆される。現在1988年の漁獲統計も加え、試験底曳結果、各種の食性調査に基づき、東京湾内湾の生態系の骨格構造を検討中である。この後にシャコとマコガレイのこの相互関係も考慮した資源管理について考察を進める。

報告書

(2件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 大富潤、清水誠: 日本水産学会誌. 54. 1929-1933 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 大富潤・清水誠: 日本水産学会誌. 54. 1935-1940 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 清水 誠: 海洋と生物. 9(5). 340-347 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 清水 誠: 海洋と生物. 9(6). 434-439 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 清水 誠: 沿岸海洋研究ノート. 25(2). (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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