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植物ホルモンを産生する海洋細菌の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62560205
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関東京大学

研究代表者

清水 潮  東京大学, 海洋研究所, 教授 (30101083)

研究分担者 木暮 一啓 (小暮 一啓)  東京大学, 海洋研究所, 助手 (10161895)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード海洋細菌 / 植物ホルモン / オーキシン / インドール酢酸 / サイトカイニン / イソペンテニルアデニン / イソペンテニルアデノシン / 海底堆積
研究概要

植物ホルモンは海洋においても藻類・植物プランクトンの成長・分化に大きな影響をもつことが知られている。海洋の植物ホルモンは植物自身が産生するもののほかに、海洋細菌が産生するものがあり、それがとくに藻類・植物プランクトン付着・共生細菌の場合に大きな意義をもつことが示唆されていたが、実証的な研究はなかった。この研究では、海洋における植物ホルモン(オーキシン・サイトカイン)の生産細菌の存在を確認し、それぞれの生産菌の分類学的特性を調べ、ついでサイトカイニン生産菌については、生産されるサイトカイニンの化学構造を明らかにし、最後に改定堆積中の植物ホルモンの現存量を測定した。
【○!1】東京湾・相模湾・油壷湾および琉球列島沖の海水・海底堆積・藻類から採取した細菌について、サイトカイニン・オーキシン(インドール酢酸)を産生するかどうかの試験を行った。その結果、海水からの分離菌では、5〜35%がサイトカイニンを、20〜40%がオーキシンを生産した。海底堆積からの細菌では、この割合は多角、それぞれ45〜75%、40〜50%に達した。また海藻類からも植物ホルモン産生菌が高率に分離された。これら分離菌株は、分類学的にはさまざまな種類を含んでいた。
【○!2】海洋細菌の生産するサイトカイニンについて、培養液から抽出精製し、高速液体クロマトグラフ法およびGC-MS分析によっ、化学構造を決定した結果、イソペキニルアデニンおよびイソペンテニルアデノシンと判明した。
【○!3】サイトカイニン産生菌について、その生産を支配するプラスミドの検出を行ったガ、プラスミドは存在せず、生産に関与する遺伝子は核にあることが分かった。
【○!4】海底堆積物中には高濃度(10^<-6>〜10^<-9>モル/dm^3)のオーキシンを含んでいることが初めて明らかにされた。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] A.Maruyama,et al.: Can.J.Microbiol.34. 829-833 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A. Maruyama et al.: "Evidence of Cytokinin production by a marine bacterium and its taxonimic characteristics." Canadian Journal of Microbiology. 34. 829-833 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Maruyama et al.: Can.J.Microbiolo.34. 829-833 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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