• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ウナギ初代培養肝細胞による血清アルブミンの合成分泌について

研究課題

研究課題/領域番号 62560213
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

林 征一  鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (80041721)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードウナギ / リポ蛋白 / 高密度リポ蛋白 / 初代培養肝細胞 / 無血清培地 / 細胞培養
研究概要

ウナギ血清よりアルブミンを精製する過程で, ウナギ血清蛋白の主成分がリポ蛋白であることが分かった. そこで研究課題名とは異なるが, 血清リポ蛋白について調べた. 1.ウナギ血清から高密度リポ蛋白(HDL)を, 超遠心法により分離し, さらにトヨパールHW-55Fによるゲル濾過によりHDLを精製した. HDLの全血清蛋白に対する割合は, 30〜35%となった. HDLは蛋白と脂質からなる複合体で, 蛋白の占める割合は複合体全体の35〜40%, 脂質のうち主成分のリン脂質が42%を占めていた. また蛋白質は, 分子量28,000と, 14,000のものが主成分であることが分かった. これら2種のアポリポ蛋白の精製を次のようにして行った. HDLを凍結乾燥後脱脂し, 6Mあるいは8M尿素存在下でトヨパールHW-55Fカラムを用いて精製した. 2.ウナギ肝臓から遊離肝細胞を調製し, 無血清培地で培養した. デイッシュはあらかじめファイブロネクチンでコーティングしたものを用い, 培地はウイリアムE培地にインシュリン, グルカゴン, プロラクテン, 成長ホルモン, EGF, H_2SeO_3を添加したものを用いた. ^<14>C-ロイシンを培地に添加後, 2〜32時間インキュベートし培地中に分泌された蛋白を電気泳動し, そのフリオログラムからHDLの分泌を確認した. インキュベート4時間目から, HDLのアポリポ蛋白の分泌が確認された. 32時間インキュベートした細胞は, 培地中に大半の血清蛋白を分泌していたことが確認出来た. 3.精製した2種のアポリポ蛋白を抗原としてマウスに腹腔注射し, 免疫後その脾細胞とミエローマを融合した. 選択培地を用いて融合細胞を選び, アポリポ蛋白に対する抗体産生の有無を酵素免疫測定法により測定した. 選んだハイブリドーマを2回クローニングし, 16種のクローン細胞を得ることが出来た. 目下これらの細胞を用いて, モノクロナール抗体を精製中である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 林征一: 遺伝. 42. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] S. Hayashi et al., eds Y. Kuroda et al.: "The Proceedings of the 7th International Confference on Invertebrate and Fish Tissue Culture" 学会出版 John Willey, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi