研究課題/領域番号 |
62560228
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
青山 咸康 (青山 成康) 東京農工大学, 農学部, 助教授 (20026561)
|
研究期間 (年度) |
1987 – 1988
|
研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 地動微動 / 圃場 / 丘陵地 / 周波数分析 / パワスペクトル / 地震加速度の計測 / 微動 |
研究概要 |
前年度に続き、圃場の近傍にあるRC建築の振動を再度計測し、丘陵地の微動計測を行い、地震観測を本格化した。これ等2年間の研究のまとめを報告書に表した。昭和63年度の研究によって得た知見は次の通りである。 1.RC建築の微動計測:前年と異り、建物の全体の振動を把握すべく段階に沿って、高さの方向に3測点を設け、3成分の微動計測を行った。その結果この建物は低層であるため、地動と一体化した剛体振動が見掛上優勢となるが、第一次固有周期として、0.2〜0.18秒程度のものを検出した。しかもこの振動は建物の長辺方向に優勢である。鉛直動に関しては建物の増幅作用はなく、せん断建物の理論の有力な事が分かった。 2.本学付属波丘地利用実験実習施設において、丘陵地の微動計測を行った。40mの測腺を2本、沢部に設け、更に尾根沿いに別の測腺を設けた。この測腺の平均こう配は43%である。その結果(1)水平動の成分は、圃場に比べやや大きい。(2)微動の周波数帯域は0.2〜1.0Hzである。水平動では0.25Hzに鉛いスペクトルピークがあるが、鉛直動では、なだらかな山形の分布となる。(3)尾根部ではの沢部にはみられない、高位点での振動増幅作用がみられた。 3.地震計の設置を従前の建物2階床部から、より静穏な、建物基礎コンクリートに移し、完全固定支持にした。その後約半年間に15個の地震記録を得た。前年度の3記録と併せて観測した地震のうち最大規模のものはM=5.3、震央距離の最大は160km、最少は27kmであった。又最大の加速度記録値は20galであり、大きい加速度を示した3記録に対し、非定常パワスペクトルを求めた。卓越周期は水平動では2〜8Hzで変化し、鉛直動では4〜8Hzで変化した。一般に用いられる加速度最大値や、主要動の予測式との斉合性は、確認されなかった。
|