研究課題/領域番号 |
62560233
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
吉田 勲 鳥取大学, 農学部, 教授 (40038237)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | BOD / COD / 脱燐 / 脱窒 / 閉鎖水域 / 富栄養化 / 環境基準 / 回転円板 / 生物膜 / 全窒素(T-N) / 全燐(T-P) / クロボク / 全窒素 / 塩化イオン濃度 / 回転円板法 / 電気伝導度 / 脱室 / 脱リン / T-N |
研究概要 |
東郷湖周辺に位置する集落の集落排水処理施設の汚水浄化能力、これらの処理場から放流される処理水が東郷湖に及ぼす影響および東郷湖の水質などについて3年間にわたり調査研究した。その結果を以下に述べる。有機物の汚染指標となるBOD,CODについてみるとBODは埴見・宮内地区処理場とも100〜150ppmの原水に対して、処理水は15〜20ppmで目標値の20ppmを満足している。CODは埴見処理場で20ppm前後、宮内処理場で10ppmで年間を通じて安定した処理水となっている。両処理場の処理水が放流される河ワの水質を放流位置の上流と下流で比較すると、BOD CODとも上流と下流には大差がなく、河川への影響は殆ど無いと言える。全窒素についてみると、両処理場の放流水は20ppm以下となっている。年間を通じてみると冬期に除去率が低下している。放流水の全窒素が河川に及ぼす影響を見ると有機物質についてと同様の結果が得られた。全燐については処理水の濃度は埴見地区で2ppm、宮内処理場で6ppmであった。埴見処理場に鉄製円板を装着した処、高い脱燐効果が見られた。また、鉄製円板を外して運転した場合の処理水の全、宮内処理場の処理水の全燐は河川に殆んど影響を与えないことがわかった。 なを東郷湖のような閉鎖水域においては富栄養化に対する警戒が必要である。従って今後とも水質調査を行い処理場の浄化能力をチェックする必要がある。また新設の処理方法は脱窒・脱燐の機能を持ったものが望ましい。 東郷湖の水質は湖沼における環境基準のB、C類型に属し、A類型にするには、更に一層の水質改善への努力が必要である。
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