研究課題/領域番号 |
62560254
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
新出 陽三 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70003085)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 成長ホルモン / 乳量 / 飼料効率 / 代謝 / 栄養分の分配 / 乳牛の体組織の動員 / 泌乳とホルモン / 乳牛の代謝 / 増乳 |
研究概要 |
増乳剤としての成長ホルモンの効果をわが国の飼養管理のもとで確かめ、わが国での基礎資料を得る目的で研究を行った。ホルスタイン種4頭を使用して、泌乳初期、泌乳中期および泌乳後期に成長ホルモンを投与した。結果は以下のとおりである。 1.泌乳初期、中期および後期ともに成長ホルモンの増乳効果が認められた。この増乳効果は泌乳初期より中期および後期で強かった。 2.成長ホルモンの投与は乳牛の採食量には影響を与えなかった。したがって、このホルモンの投与によって、飼料の効率が改善した。 3.成長ホルモンの投与は乳成分の含有率には影響を与えなかった。 4.成長ホルモンの投与によって、泌乳中期と後期では血中のFree fatty acids濃度が上昇した。このことは成長ホルモンが体組織からの栄養分の動員に関与していること意味するものと考えられる。 5.成長ホモルンの投与は乳牛の体温を低下させ、心拍数を増加させる傾向が認められ、このホルモンが代謝活性の昂進に関与しているものと推測することができる。 6.以上の結果からわが国の飼養管理のもとでも、成長ホルモンには増乳効果があることが明らかとなった。しかし、この技術をわが国に導入する前に成長ホルモンの長期間の投与試験をなすべきであろう。
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