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牛における早期妊娠因子(EPF)の検出とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62560257
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 畜産学
研究機関岩手大学

研究代表者

安田 泰久  岩手大学, 農学部, 教授 (00003749)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードEarly Pregnancy Factor(EPF) / RIT値 / 早期妊娠診断(ウシ) / 妊娠牛 / EPF / RIT
研究概要

早期妊娠因子(Early Pregnancy Factor:EPF)はロゼット抑制試験によって検出されるが、多くの研究者による成績も一定していない。ウシにおける報告は少なく、その術式も確立していない。そこで、本研究はウシのロゼツト抑制試験に影響する各種の要因について検討し、安定した実験系の確立を試みた。さらに、ロゼット抑制試験によって得られた結果から、ウシにおける早期妊娠診断法としての有効性を検討した。
この結果、以下の点が指摘された。1)ウシ末梢血リンパ球を使ったロゼット抑制試験に用いる培養液は一般に用いられるBSSよりもPBSが適している。2)赤血球は、ヒツジ、ヒト、ウサギ、ヤギのうち、ヒツジが最も反応性がよく、また、リンパ球:赤血球比は1:20が望ましい。3)前培養時、リンパ球を浮遊させるウシ血清の希釈は2倍が適しており、これ以上の希釈でRIT値は低下する。4)培養時に添加する補体の希釈は3倍が適しており、これ以上の希釈でRIT値は低下する。5)赤血球添加後のロゼット形成は室温、5分間で行うのが適しており、培養時間の延長とともにRIT値は低下する。
さらに、これらの条件に従い、人工受精後15日目の妊娠血清を使って行ったロゼツト抑制試験の結果、測定されたRIT値は、平均6.6±1.28(9〜4)を示し、対照の非妊娠血清の値、2.0+0.94(3〜0)との間で有意な差が認められ、妊娠血清を識別することができた。また、妊娠血清のRIT値は、その後の直腸検査の成績をよく反映し、RIT値が5以上の妊娠域にあった9例中7例で産子が得られた。
このことから、人工受精後15日目の妊娠血清のRIT値は、より早期の妊娠の指標として充分に活用でき、ウシの早期妊娠診断におけるEPFの有効性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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