研究課題/領域番号 |
62560264
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
水野 秀夫 静岡大学, 農学部, 教授 (30022164)
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研究分担者 |
泉水 直人 日本大学, 農獣医学部, 講師 (10060120)
森 誠 静岡大学, 農学部, 助教授 (90143411)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 泌乳妊娠動物 / 乳腺機能 / 胚移植 / 黄体機能 / マウス連続採血法 / 胎盤性ラクトゲン濃度 / コルチコステロン濃度 / 乳腺分泌機能 / 胎盤性ラクトゲン活性 / 泌乳妊娠マウス / 連続採血法 / コルチコステロン |
研究概要 |
1.泌乳マウスに胚移植を行い、泌乳妊娠(LP)動物の効率的な作出を検討した。泌乳(L)及び泌乳偽妊娠(LPP)(後分娩発情時に交尾刺激)の各期に4日胚を移植し12日後に剖検した。両群とも泌乳4ー6日での移植で妊娠率が最も高く、10ー12日の移植では著しく低かった。泌乳5日の移植で吸乳継続の場合は両群とも妊娠率は高かったが、中断の場合にはLPP群では高くL群は低く、交尾刺激の黄体機能持続効果が示唆された。2.L、LPP、泌乳妊娠(LP)及び妊娠マウスの各期の黄体機能を、単離黄体細胞の培養時のプロゲステロン(P)生産能で比較した。L群では泌乳前半に、妊娠群では妊娠後半にP生産が比較的高く、LHはこれを増強した。LP群では前半10日まで高く12日に低下したあと後半に増加したがLHの効果は顕著でなかった。LPP群では4日と14日で高かったが初期はL群と同等であった。3.マウスで心房カニュレーション法による連続採血を試み、血中コルチコステロン(C)濃度を指標としてストレスの影響を検討し、極めて有用であることを確認した。尚この方法でC濃度の日周変化を測った。4.連続採血により、L及びLPP群の血中P濃度を測った結果、吸乳継続時は両群間に差が認められなかった。いずれにせよ、泌乳初期での胚移植によるLP動物の作出は容易であるが、着床同期化が残された課題である。5.L群では吸乳継続で乳腺細胞数(DNA)も分泌機能(RNA/DNA、ラクトース量)も高水準に維持されるが、LP群では次産分娩前まで乳腺細胞数はL群より約30%高い水準になるのに反し、分泌機能は著減した。血中ラクトゲン活性をラットNb_2リンパ腺腫細胞を用いる生物検定法により測った。L群では50μg/mlの低値で推移するのに対し、LP群ではその100倍の桁の高濃度であり、明らかに胎盤由来と考えられる。泌乳妊娠時乳腺細胞には次産への増殖新生細胞の混在が推論され、そのホルモン応答性を検索する必要がある。6.そのため泌乳乳腺の培養法について検討を行った。
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