研究課題/領域番号 |
62560302
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 日本獣医畜産大学 |
研究代表者 |
山野 秀二 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 教授 (20001539)
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研究分担者 |
神谷 新司 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 講師 (90139353)
尼崎 肇 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 講師 (50147865)
醍醐 正之 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 教授 (70060499)
神谷 新司 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 助手 (80103977)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 筋 / 細胞骨格 / Z帯 / 介在板 / 細胞間結合 / 血管 / 組織細胞科学 / 消化管 / アクチンフィラメント / 電子顕微鏡 / フリーズフラクチャリング / 組織細胞化学 |
研究概要 |
1.筋の形態機能学的研究:(1)アクチンフィラメント(1-フィラメント)の極性と細胞骨格…Ca^<2+>活性化プロテアーゼ(CAF)で牛と犬の心筋介在板を消化したところ電子密度の高い物質(α-アクチニン)が消失し、1-フィラメントが残存した。このフィラメントの極性はHMMで修飾したところ、介在板より離れる方向を示し、また直接、介在板の筋形質膜に付着していた。(2)Z帯様構造…グッピー背筋の筋・腱結合部にZ帯に似た電子密度の高い帯が観察された。この帯の幅はZ帯より広く、不規則でCAFにより消化された。1-フィラメントはこの帯を貫通し、筋形質膜に付着し、その極性は筋形質膜より離れる方向を示しており、またこの帯でも極性は変らなかった。(3)Small-Square(SS)net型:ニジマスの顎内転筋と背筋のZ帯でBasket-weave型とともにSSnet型が存在することが分った。2.血管の形態機能学的研究:(1)牛生殖器血管の組織化学的検索…卵管動脈に見られた硬変性変化は内膜の肥厚と内弾性板の変化が主で、これらは加齢性のものであると思われる。子宮動脈に見られる妊娠性硬変の進展にはグリコサミノグリカンが関与していることが分った。(2)血管の1-フィラメントの極性と細胞骨格…平滑筋細胞内には稠密体と暗調野が観察され、稠密体の両極に付着する1-フィラメントの極性は稠密体と反対方向を示し、中間フィラメントは稠密体の側方に付着していた。血管内皮には径7〜8nmのフィラメントが散在していた。(3)血管の神経終末の分布…毛細血管には径50nmの無芯小胞を、動脈には径50nmの有芯小胞を主とする神経終末が分布していた。3.反芻類家畜などの消化管の組織学的検索:(1)ラクダの前胃上皮…ラクダは4嚢に区画された複胃を持ち、前胃には無腺部と噴門腺に似た腺部が認められた。(2)ハタネズミの大腸…盲腸、近位結腸前部と後部、中結腸、遠位結腸の5部が区分された。4.鯨類消化管などの形態学的検索:腎臓、複胃、細気管支について検索した。
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