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神経疾患に対する視覚誘発電位(VEP)の臨床診断的応用について

研究課題

研究課題/領域番号 62560309
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関山口大学

研究代表者

松本 治康  山口大学, 農学部, 教授 (40081541)

研究分担者 宇塚 雄次  山口大学, 農学部, 助手 (30151913)
徳力 幹彦  山口大学, 農学部, 助教授 (60012001)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード視覚誘発電位 / 視覚機能 / 閃光刺激 / 刺激強度 / 潜時 / 飽和傾向 / 時間経過に伴うVEPの変化 / 成長に伴うVEPの変化
研究概要

神経疾患へのアプローチのために視覚誘発電位(VEP)を臨床獣医学に導入するため, その検査法の確立を目的として, 基礎的データの収集を行った. 実験には臨床的に健常な, 行動学的に視覚機能に異常を認めないイヌおよびネコを用いた. 麻酔はアトロピンとキシラジンを前投与したのち, ペントバルビタールの静脈内投与を行なった. 記録電極にはエメナル線の釣針電極を用いた. 刺激には閃光刺激を用い, 刺激頻度1Hz, 刺激回数は50回とした. 信号は50,000倍増幅された後, シグナルプロセッサーに接続され, 平均加算の後, オンラインで解析された. その結果, 以下のことが判明した.
1.VEPの記録部位について検討したところ, 最大波形が得られた部位は, イヌ, ネコともに後頭部領域の傍正中であった. 2.VED波形は閃光刺激後100msec以内に, ネコでは3種(P_1, N_1, P_2), イヌでは5種(P_1, N_1, P_2, N_2, P_3)の波形がみられた. 3.閃光刺激強度によるVEDの変化について検討したところ, 強度の増加に伴い各成分の潜時は短縮し, 振幅は増加する傾向がみられたが, 刺激強度0.6Jにおいて飽和傾向が認められた. 4.麻酔後の時間経過に伴うVEPの変化について検討したところ, 潜時はわずかに短縮する傾向が認められたが, 振幅では一定の傾向がみられなかった. 5.幼ネコの生長に伴うVEPの変化については, 17日齢ですでにVEPの発生が認められたが, 成ネコのものに比べ各成分の潜時は長く, 振幅は小さかった. 加齢に伴い潜時は短縮し, 振幅は増加し, 生後約60日でほぼ成ネコのパターンとなった. 以上のことから, VEP検査は今回の麻酔条件下で刺激強度を十分保つことにより, 安定した反応が得られることがわかった. また加齢に伴う変化では, 他の研究者の報告などと考え合わせて, 視覚形成に関する興味深い知見が得られた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yuji Uzuka, et al.: JAPANESE Journal of VETERINARY SCIENCE.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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