研究課題/領域番号 |
62570005
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
豊田 二美枝 (鈴木 二美枝) 千葉大学, 医学部, 助教授 (60009751)
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研究分担者 |
前川 眞見子 (前川 真見子) 千葉大学, 医学部, 助手 (20181571)
永野 俊雄 (永野 利男) 千葉大学, 医学部, 教授 (60009082)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Sperm maturation精子成熟 / Capacitation受精能獲得 / Freeze fracture凍結割断法 / Membrane sterol膜ステロ-ル / Intramembranous particle膜内粒子 / Monoclonal antibody モノクロ-ナル抗体 / Heat shock protein熱ショック蛋白質 / Immuno fluorescence免疫蛍光法 / Sperm maturation / Capacitation / Freeze fracture / Membrane sterol / Intramembranous particle / Monoclonal antibody / Heat shock protein / Immuno fluorescence / 精子成熟 / 受精能獲得 / ゴールデンハムスター / 凍結割断法 / フィリピン / フリーズレプリカ法 / フィリピン法 / 抗精子細胞単クローン抗体 |
研究概要 |
(1)精巣上体通過精子の細胞膜膜内粒子の変動について 各種哺乳類の精巣上体各部から得た精子を凍結レプリカ法により観察した。一般的に先体周囲細胞膜(PAPM)には10nmを超える大粒子と、より小さくて圧倒的多数を占める小粒子が存在する。ハムスタ-、ウサギ、ブタでは小粒子が一過性に六角配列を示し、先体後には部粒子の紐状配列が形成される。しかし膜内粒子の密度が他の動物に比べて低いヒトの精子では粒子の規則的配列は認められない。これらの結果、膜内粒子が規則的配列をとる条件として【○!1】同じ大きさの粒子が多数存在する事、【○!2】粒子が流動する事、【○!3】粒子の移動をブロックする様な集合要素の存在等があげられる。 (2)ハムスタ-精子の成熟に伴う膜ステロ-ル密度の上昇について フィリピン-凍結割断法による観察の結果、精巣上体起始部の精子ではPAPMのフィリピン-ステロ-ル複合体(FSC)は、390/μm^2であったが頭部屈曲通過後の精子では約500/μm^2と増加することが認められた。これにより膜構造が補強されると考えられる。 (3)In vitro受精能獲得に伴うハムスタ-精子の細胞膜変化について 精巣上体尾部から得たハムスタ-精子をTyrode液中で培養して経時的に観察した結果、PAPMのFSC密度は2時間培養後に約20〜30%に減少し、先体反応精子の出現する3時間後にはPAPMの小粒子が減少して膜内粒子欠損部が形成された。 (4)モノクロ-ナル抗体の作製 マウスの精巣から造精細胞を単離後、蛋白質を抽出して二次元電気泳動で分離し、特定のスポットをマウスに免疫してモノクロ-ナル抗体を得た。その内の13D3は同種の70kDa熱ショック蛋白質ファミリ-の一つhsc71を認識する。間接免疫蛍光法によりhsc71は造精細胞では細胞質全体に、精子では中片に局在することがわかった。
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