研究課題/領域番号 |
62570008
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山本 正夫 広島大学, 医学部, 講師 (00109399)
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研究分担者 |
松本 晶子 広島大学, 医学部, 助手 (50209623)
片岡 勝子 広島大学, 医学部, 教授 (30034002)
竹岡 保子 広島大学, 医学部, 助手 (50163390)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 膵臓 / 培養 / 細胞の分化 / フリ-ズフラクチャ- / ギャップ結合 / 小腸 / フリースフラクチャー法 / 超薄切片法 / 発生 / 器官培養 / フリーズフラクチャーレプリカ法 / 超微細構造 / タイトジャンクション / ギャップジャンクション |
研究概要 |
ラット胎仔膵器官培養標本を超薄切片法とフリ-ズフラクチャ-法により電顕観率し以下の結果を得た。胎令を正確に決定した胎生14日の胎仔から膵組織を切りだし培養に用いた。培養条件は以下の3種である。(1)無血清培養液で4-6日間培養した。(2)インシュリンとトランスフェリンを除いた培養液で胎生14日から4日間培養した。(3)サイク緑ヘキサマイド(1mg/1)を加えた(2)液で培養2日目から2日目にかけ培養じた。無血清培養液による培養3日目になると膵腺房細胞は分化を起こし分秘顆粒を産生し始める。4日目になると分秘顆粒はさらに増加し、生体中とほぼ変わらない数になる。ギャップ結合も生体中と全く変わらない経過をたどり成獣の大きさに達する。その経過は(A)前駆大粒子が散在した領域が現れ、大粒子は対側の大粒子と結合する。(B)その中に六角形配列領域が出現し、(C)六角形配列の前駆粒子の中心間距離が小さくなり、通常のギャップ結合が形成される。このような変化は(2)液で培養しても何ら変化しなかった。サイクロヘキサマイド処理により膵腺房細胞は未分化な状態を維持し、ギャップ結合はその頻度、大きさともに増加せず、前駆大粒子も出現しなかった。以上の結果から、培養条件下でもギャップ結合は膵腺房細胞の分化の証明になる分秘顆粒の出現と増加に一致して急速に大きくなる。サイクロヘキサマイド処理の結果は前駆粒子が分化そのものと一致して産生されていることを示しており、膵消化酵素とギャップ結合の遺伝子がほぼ同時に発現していることを意味する。これらの事実はギャップ結合がこれらの上皮細胞の分化に関与する可能性を示すものと考える。
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