研究課題/領域番号 |
62570030
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
重永 凱男 広島大学, 歯学部, 教授 (90028770)
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研究分担者 |
末宗 節子 広島大学, 歯学部, 教務員 (80112209)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 咀嚼筋 / 求心性線維 / 三叉神経節 / 三叉神経中脳路核 / 三叉神経感覚核 / 三叉神経中脳路 / 咬筋筋紡錘 / 軸索内HRR注入 / 咀嚼 / 求心生線維 |
研究概要 |
本研究はネコの閉口筋〔咬筋(Ma)、側頭筋(DT)、内側翼突筋(MP)〕及び開口筋〔顎舌骨筋(My)、顎二腹筋(AD)〕を支配する求心性線維の三叉神経節(Vg)、三叉神経中脳路核(Vmes)における分布様式並びにVg、Vmes由来ニューロンの中枢投射をhorseradish peroxidase(HPP)法を用いて明らかにした。次いで、Ma筋紡錘を支配する中脳路核ニューロンの形態学的性質をHRPの軸索内注入法を用い検討した。1.Vg:(1)開口筋支配ニューロンは閉口筋支配ニューロンの外側部に位置していた。(2)各筋支配ニューロンの分布はVgの背腹軸方向に局在配列をなした。(3)咀嚼筋に分布するニューロンは小細胞群に属した。2.Vmes:(1)DT,Ma及びMPは共に三叉神経運動核(Vmo)の高さから上丘の吻側部に至るVmesに分布した。(2)DT、MaはVmesの吻尾軸方向で吻側と尾側にピークを持つ二峰性分布を示し、吻側により多くの細胞が存在した。MPはVmesの吻尾軸に沿って均一な分布を示した。3.Vg由来ニューロンの中枢投射:(1)咀嚼筋求心性線維は全てTSNCの中位核尾側半及び尾側核(Vc)と上頸部脊髄後角に投射した。(2)中位核における投射部位はDTを除き全てその最外側部で互いに重複していた。一方、DTは三叉神経脊髄路の背側に存在するparatrigeminal nucleusに投射した。(2)Vcと上頸部脊髄後角への投射部位は主にI層とV層で、I層における投射は吻尾軸方向において各神経間で異なっていた。DTはVc吻側部からC3に、MaはVcの尾側2/3からC_2に、ADはVc尾側半からC_1に、MyはVc尾側部とC_1にMPはVcの中間1/3に投射した。4.Vmes由来ニューロンの中枢投射:(1)DT、Ma、MPは共に三叉神経運動核(Vmo)の高さではその背外側亜核、三叉神経上核(Vsup)及び間域(Vint)に投射した。(2)Vmoより尾側では、三者共に延髄網様体(Vjux)に終末枝を出しながらProbst路を下行し、その下端はMPは閂に、MaはC_2に、DTはC_3の高さに達していた。
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