研究課題/領域番号 |
62570055
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
山本 哲朗 福井医科大学, 医学部, 助教授 (00127002)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 小脳ー視床ー大脳皮質応答 / 錐体細胞 / 細胞内電極法 / 細胞内HRP染色 / 樹状突起 / 小脳-視床-大脳皮質応答 |
研究概要 |
初年度は、ネコおよびラットを用いて小脳核ー視床ー大脳皮質応答の解析を細胞内HRP法を用いて行った。ネコの頭頂連合野での細胞内HRP法による解析は、これまで報告がなく、本研究により頭頂連合野の錐体細胞の形態学的特徴と反応特性を運動野の知見と比較し、その異同を明らかにし、一部の結果を論文として発表した(Yamamoto et al.J.Comp.Neurol.265:1987)。 同時にラットでの解析を行い、皮質深層での反応性及び形態学的所見を得た後、表層の細胞の解析を次年度への継続課題とした。系統発生学的見地から、サルを用いた実験も行ったが、電気生理学的所見は、データの収集がもう少し必要である。同時に行ったHRPやPHA-Lによる投射経路の所見は、小脳ー視床投射の部位所見について新しい知見を得たので一部発表した(Yamamoto et al.1988)。 今年度は、ラットの皮質での反応特性および細胞内染色の形態学的データの収集に努めた。皮質浅層の細胞の安定した記録は容易でなく、染色による形態学的データの収集に少し手間取ったが、ラットでの実験結果を本年4月の生理学会で発表する予定であり、現在論文も準備中である。 2年間の本研究遂行中に、細胞内染色法による形態学的特徴の敏速かつ多面的な解析の必要が生じ、コンピューター補助による神経細胞の3次元立体構築の解析システムの開発を行ってきた。このシステムは、今後の改良が必要ながら、ネコの大脳皮質構成細胞の形態学的特徴解析に有効であることがわかり、一部学会で発表し、今後ラット・サルでも試みるつもりである。
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