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慢性埋込み電極を用いた副腎交感神経の間歇的刺激による循環動態の変動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570079
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

富樫 廣子  北海道大学, 医学部, 助手 (20113590)

研究分担者 吉岡 充弘  北海道大学, 医学部, 助手 (40182729)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1987年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードSHRSP / アドレナリン / 副腎髄質 / MAO
研究概要

ヒトの悪性高血圧症のモデル動物である脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats=SHRSP)を用いてアドレナリンと高血圧症発症あるいは増悪の機転を探らんとした. この動物は, 種々のストレスに対する反応性が増大していると報告されている. そこでSHRSPの副腎髄質機能の指標として副腎髄質からカテコールアミン分泌速度を, また代謝的側面として, カテコールアミン分解酵素の一つであるモノアミンオキシターゼ(MAO)活性を測定した. ラットの週齢は高血圧発症前の5週齢については副腎静脈血の採取が困難であるため, 高血圧確立期と考えられる15週齢, 増悪期と考えられる30週齢とした. カテコールアミンの測定には高速液体クロマトグラフィー(医理化工業LC-500)を使用した. 対照群として正常血圧のWistar系ラット(NWR)を用いて副腎カテコールアミン分泌速度を比較すると15週齢のSHRSPではNWRに比べて副腎アドレナリン分泌速度は約2倍の高値を示し両者の間に有意差があった. 30週齢のSHRSPではアドレナリン分泌はさらに増加する傾向にあったが, 個体差が大きくなり, 有意差は認められなかったが, NWRに比べて約2倍以上の高値を示した. また, 副腎アドレナリン分泌速度は副腎の支配神経である副腎交感神経を含む大内蔵神経を切断すると1時間後には著しく低下しNWRとSHRSPとの間に差はなくなった. また副腎MAO活性は30週齢ではNWRに比べて有意に上昇していた. これらSHRSP副腎における機能的代謝的変化が高血圧症の発展あるいは増悪にどのように関与しているかについては今後さらに研究を進める予定である. また慢性的に内因性アドレナリンを分泌させるため, 刺激電極としての慢性電極の埋込みを試みた. 二宮らの方法に準じてテフロン被覆銀線をリード線としてコラーゲン電極を試作した. 作製した電極は抵抗値が大きく, また電極全体を小型化するためには熟練を要すると考られ引き続き改良を試みる予定である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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