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3種類のオピオイドペプチド不活性化酵素存在意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570094
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関東海大学

研究代表者

岡 哲雄  東海大学, 医学部, 教授 (40055976)

研究分担者 坂本 順司  東海大学, 医学部, 助手 (80175364)
松宮 輝彦  東海大学, 医学部, 助教授 (20056203)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1987年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードエンケファリン / オピオイドペプチド / ペプチダーゼ / 不活性化酵素 / モルモット回腸 / マウス輸精管 / ラット輸精管 / ペプチダーゼ阻害剤
研究概要

私達は, 先の研究で, メチオニンエンケファリン(ME)は, モルモット回腸(GPI), マウス輸精管(MVD)およびラット輸精管(RtVD)などの摘出標本において, アマスタチン感受性アミノペプチダーゼ(AsA)ホスホラミドン感受性エンドペプチダーゼー24.11(PsE)およびカプトプリル感受性ペプチジルジペプチダーゼA(CsP)などの酵素により不活性化されることを明らかにした. また, これらのME不活性化酵素は, いずれもオピオイド受容体(OR)の極めて近くに存在することを示唆した. さらに, MEは, モルモットの回腸および線条体などの膜標本において, 前記の3種類の酵素だけで加水分解されることを明らかにした. しかし, 不活性化酵素が, なぜ3種類も必要なのか明らかでない. そこで今回は, 3種類の不活性化酵素が存在する意義を明らかにすることを研究の目的とした. その結果MEの不活性化に対する3種類の酵素の相対的重要性は, GPIではAsA>PsE≒CsP, MVDではAsA≒PsE≒CsP, RtVDではAsA>PsEであった. ME-Arg^6の不活性化では, GPIでCsP≒AsA, MVDでCsP>AsA>PsE, RtVDでAsA>CsP>PsEであった. なお, RtVDのCsPに, MEの不活性化に有意な役割は認められなかった. また, GPIのPsEに, ME-Arg^6の不活性化に有意な役割は認められなかった. 一方, ME-Arg^6-Phe^7およびME-Arg^6-Gly^6Leu^7などの不活性化に対する3種類の酵素の相対的重要性は, MEおよびME-Arg^6などと異なることが明らかにされた. 以上の実験結果から, ME, ME-Arg^6-Phe^7およびME-Arg^6-Gly^7-Leu^8などは, 同じ前駆蛋白から作られるので, 同じシナプス小胞に入っていて, 同時に同じシナプスに遊離される可能性があるが, すべてを効率よく不活性化するために3種類の酵素が用意されてると思われた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoshiki Kuno(久野 良樹): Japan.J.Pharmacol.44. 241-247 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuo Oka(岡 哲雄): 10th int. Cong. Pharmacol., Abstract. P862 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuo Oka: 18th International Narcotics Research Conference, Abstract. 82 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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