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糖蛋白質のアスパラギン結合糖鎖生合成に関与する酵素系についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570111
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関徳島大学

研究代表者

本川 雄太郎  徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (40004585)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマンノシルホスホドリコールホスホジエステラーゼ / マンノシルホスホドリコール / 糖蛋白質
研究概要

真核細胞の糖蛋白質のうち, アスパラギンに結合している糖鎖の生合成にはmannosylphosphodolichol(Dol-P-Man)が反応中間体として重要であることが明らかにされている. 我々は既にDol-P-Man合成を触媒する酵素をニワトリ肝ミトコンドリアから可溶化し, その性質を報告したが, 今回Dol-P-Manを分解する酵素がニワトリ肝ミクロゾームとミトコンドリアに存在することを初めて明らかにした. この酵素の触媒作用によって, Dol-P-Manからmannoseが生成される.
酵素をミクロゾームからエマルゲンー909を含む緩衝液によって可溶化し, DEAE-cellulose及びSepharose 6Bを用いたクロマトグラフィーによって約58倍に精製した. 酵素はSH基保護剤を必要とし, これが無いと非可逆的に失活した. 反応にはCaCl_2の添加が必要であった. Dol-P-Manに対するKm値は0.43μMであった. 反応はDolichyl phosphateにより拮抗的に阻害され, そのKi値は12.5μMであった.
部分精製酵素はN-acetylglucosaminyldiphosphodolichol,glucosyl phosphoryl dolichol,mannose-l-phosphateには作用せず, またmannosidase,glucosidase,acid phosphatase,acid phosphodiesterase活性は示さなかった.
この酵素を安定化する熱に安定な蛋白質と思われる物質が分離されたが, 性質の詳細については検討中である. またこの酵素がDol-P-Man量の調節に関与する可能性についても検討中である.
設備備品として購入したマイクロ冷却遠心機とロータリーシェイカーは酵素活性測定の際に, また電気泳動用電源(クロスパワー)は反応産物の分離同定などに有効に利用されている.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 富田芳雄, 本川雄太郎: Eur. J. Biochem. 170. 363-368 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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