研究課題/領域番号 |
62570116
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 国立循環器病センター (1988) 佐賀医科大学 (1987) |
研究代表者 |
向井 常博 研究所, バイオサイエンス部, 部長 (40108741)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | アルドラーゼC / プルキンエ細胞 / In Situ hybridization / in situ hybridization / 脳型アルドラーゼ / ID配列 / In Situ Hybridization |
研究概要 |
ラットのアルドラーゼC型ゲノム遺伝子を単離した。この遺伝子は8個のイントロンで分断された9個のエクソンより構成されている。遺伝子の塩基配列を決定した。遺伝子領域3590塩基、遺伝子の上流809塩基、遺伝子の下流461塩基の計4,860を含む。転写開始点を決定するためにS1マッピングおよびプライマー延長法を行なった。その結果転写開始点が2カ所存在することがわかった。その結果プロモーター領域には特徴的な塩基配列がみあたらないことがわかった。GCボックスは1カ所見つかったがIn Vitro転写系を利用した結果では有効に働いていないことがわかった。従って新しいプロモーターシークエンスの可能性がある。アルドラーゼCmRNAは脳で発現していることはすでに明らかになっていたが、それでは脳のどの領域(細胞)で発現しているかを明らかにするためにリボプローブを用いてinSitu hybridlzationを行なった。用いた組織は脳の大脳皮質、海馬、視床、小脳および脊髄である。その結果銀粒子は小脳のプルキンエ細胞に集中的に入っていることがわかった。現在までにラットのアルドラーゼAおよびB遺伝子を明らかにしているのでそれらと塩基配列を比較した。その結果、アルドラーゼA、Bの第1エクソン部分はアルドラーゼC第1イントロン付近とホモロジーがあることがわかった。一方アルドラーゼCの第1エクソン部分とホモロジーのある部分をA、B両遺伝子にもとめたが見あたらなかった。従ってアルドラーゼCの第1エクソンは進化の過程で新たに獲得されたエクソンである可能性がある。
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