研究課題/領域番号 |
62570139
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
松田 誠 (1988-1989) 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056506)
八木 康之 (1987) 慈恵医大, 医学部, 講師 (40174487)
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研究分担者 |
八木 康之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40174487)
水野 有武 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40056966)
松田 誠 慈恵医大, 医学部, 教授 (80056506)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 視神経切断 / 神経再生 / ウシガエル / αーチュ-ブリン / アクチン / メッセンジャ-RNA / ハイブリダイゼ-ション / 網膜 / 神経切断 / チュ-ブリン / 視神経再生 / チューブリン / グロースコーン / チューブリンメッセンジャーRNA / ウシガエル視神経 |
研究概要 |
ホ乳類の中枢神経系は、一度破壊されると非常に再生しにくいのに対して、両セイ類・魚類の視神経は中枢神経であるにもかかわらず再生能力が良く保たれている。本研究においては、中枢神経系の再生実験モデルとして用いられているカエルの視神経を用いて、網膜よりメッセンジャ-RNAを抽出精製し、各種のDNAプロ-ブとのノザ-ンハイブリダイゼ-ションによって遺伝子レベルにおける神経再生機構の解析を行なった。まずカエルの視神経を切断し、組織学的及び生化学的手段によって神経の再生を確認した後に、ハイブリダイゼ-ションを行ない以下のような結果を得た。 1)細胞骨格を形成し、神経の成長・再生に深く関与しているαーチュ-ブリン、アクチン遺伝子の発現を検討したところ、チュ-ブリンmRNAは視神経切断後一時間で著明に増加し、四時間で通常のレベルまで減少した。これに対してアクチンmRNAには有意な変化を認めなかった。 2)視神経切断後2日目から28日目までのチュ-ブリン及びアクチン遺伝子の発現を検討したところ、チュ-ブリンmRNAは一過性の増加後28日目まで徐々に増加したのに対して、アクチンmRNAは7日目に強い発現が認められた。 3)視神経切断後4時間までにおける、癌遺伝子群及びオルニチン脱炭酸酵素の発現を検討したが、有意な発現の増加を認めなかった。 神経再生に関与する未知の遺伝子を検索するのは通常の方法では困難な事が明らかになったので、現在DNAポリメラ-ゼ増幅法(PCR法)によって未知遺伝子を検索する方法を検討している。
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