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成人T細胞白血病関連抗原に対する宿主免疫応答のラット実験モデルにおける解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570162
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関岡山大学

研究代表者

赤木 忠厚  岡山大学, 医学部, 教授 (20136386)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードHTLV-I / 成人T細胞白血病 / 細胞傷害性T細胞 / 動物モデル / ラット / 免疫応答
研究概要

〔研究の目的〕 成人T細胞白血病(ATL)の発症には、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)の感染が密接に関連している。しかし、多くのHTLV-Ihealthy carrierが存在するにも拘らずATL発症者は極めて少く、その平均潜伏期が20年を越えることは、HTLV-I感染はATL発症の必要条件ではあるが十分条件ではないことを示している。そこで本研究においては、ATL発症における宿主の免疫応答の関与を、ラットの実験モデルを使用して調べることを目的とした。
〔結果・考察〕 1.HTLV-I関連細胞株の樹立:致死量X線照射HTLV-I産生MT-2細胞との混合培養法により、Fisher及びKewsisラット胸腺及び脾細胞由来のT細胞株FIRT-1、FIRS-1、LERT-1、LERS-1を樹立した。
2.細胞傷害性T細胞の誘導:上記4種類の細胞株及びWister King由来のTARS-1の生細胞1-2x10^6をラット腹腔内に注入し、2週後に採取した脾細胞及び腹腔内リンパ節細胞をマイトマイシンC処理した同種標的細胞を4-5日間混合培養しエフェクター細胞とした^<51>Cr標識標的細胞とエフェクター細胞を混合し4-16時間後の放出放射能により細胞傷害活性を測定した処、同系のラットに対し5%以上の細胞傷害性を示したのはFIRS-1のみであった。この活性は16時間でピークをむかえ、抗Thy1抗体と捕体処理によって消失することから、主に細胞傷害性T細胞の動きによるものとみられる。しかし、この活性はウイルスを加えても消失しないことや、FIRS-1自身がウイスル抗原を発現していないことからウイルス以外の抗原に対する可能性が強い。
さらに、標的抗原の性状、MHC拘束性の有無、免疫修飾が及ぼす宿主免疫応答性への影響などを検索中である。

報告書

(2件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Akagi,T.: Recent Advances in RES Research. 25. 134-144 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Akagi,T.,et al.: Japanese Journal of Cancer Research. 79. 836-842 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Akagi,T.,et al.: Acta Medica Okayama.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Akagi, T: Recent Advances in RES Research. 25. 134-144 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Akagi, T.;Takata, H.;Yoshino, T.;Yano, S.;Oka, T.: Acta Medica Okayama. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 赤木忠厚, 吉野正, 高田裕, 元井信, 矢野昭起, 岡剛史, 渡辺昌: 第46回日本癌学会総会記事. 111 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 高田裕, 赤木忠厚, 岡剛史, 矢野昭起, 宮本寛治: 第46回日本癌学会総会記事. 109 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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