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トキソプラズマ抗原遺伝子の構造と発現

研究課題

研究課題/領域番号 62570173
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 寄生虫学
研究機関信州大学

研究代表者

菅根 一男  信州大学, 医学部, 教授 (50112488)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードトキソプラズマ / 抗原遺伝子 / 翻訳産物
研究概要

トキソプラズマ症の免疫診断への実用化を目的としてToxoplasma gondii抗原蛋白のcDNAのクローニングをおこなった。tachyzoiteからのRNAの調製法を検討し、グアニジンチオシアネートと熱フェノールを用いる方法がもっとも翻訳活性の高いRNAを得ることができた。さらに、翻訳産物を感染ヒト血清をもちいて免疫沈殿した結果、抗原活性をもつ27KD、31KDおよび35KDの分子量の蛋白を認めた。この中で、27KD蛋白は最も強く感染血清と反応し、診断用抗原として有効と考えられた。そこで、この蛋白のcDNAを得るためにtachyzoite由来λgt11cDNA expression libraryを作製し、感染ヒト血清をもちいて免疫学的スクリーニングをおこなった。3×10^4個のクローンをスクリーニングし、26個の陽性クローンを得た。epitope selectionをもちいて精製した抗体を て抗原とcDNAの対応関係を決定し、27KD蛋白に対応するcDNAクローン(λTg18)を同定した。そこで、27KD抗原遺伝子の構造と発現について調べるため、このcDNAをプローブとして、tackyzoite由来のゲノムDNAおよびmRNAをもちいてSouthernおよびNorthern blot assayをおこなった。その結果、27KD蛋白はゲノムDNAの約13kbのEcoRI断片にコードされ、約1400ヌクレオチドのRNAとして転写されることが示された。このRNAより翻訳された蛋白は27KDと32KDの蛋白としてtachyzoiteに存在することが、Nativeな蛋白をもちいたWestern blot assayの結果、明らかとなった。大腸菌に合成されたλTg18とβーgalactosidaseの融合蛋白はT.gondii感染血清と特異的に反応し、他の原虫感染血清とは交叉反応を認めなかった。さらに、cDNAの塩基配列を決定し、174アミノ酸残基のopen neading frameをλgt11のβーgalactosidase遺伝子とin frameの状態で認めた。既知の遺伝子との相同性は認められなかった。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

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  • [文献書誌] Matsuura,T.;Sugane,K: Molecular and Biochemical Parasitology.

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  • [文献書誌] Matsuura,T.;Sugane,K: Molecular and Biochemical Parasitology.

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      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Matsuura, T. Sugane, K.: "Immunoprecipitation of Toxoplasma gondii mRNA in vitro translation products using infected serum." Molecular and Biochemical Parasitology.

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      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Matsuura, T. Sugane, K.: "Molecular analysis of the gene encoding 27 kDa-antigenic polypeptide of Toxoplasma gondii" Molecular and Biochemical Parasitology.

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
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      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Matsuura,T;Sugane,K.: Molecular and Biochemical Parasitology.

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      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Matsuura,T;Sugane,K.: Molecular and Biochemical Parasitology.

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      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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