研究課題/領域番号 |
62570180
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
野島 尚武 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (70039923)
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研究分担者 |
内川 隆一 鹿児島大学, 医学部, 助手 (80145466)
野田 伸一 鹿児島大学, 医学部, 助手 (60112439)
佐藤 淳夫 鹿児島大学, 医学部, 教授 (50020714)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Schistosoma mansoni / Echinostoma paraensei / スポロチスト / 無脊椎動物の免疫 / セルカリアの産出リズム / 生体内クローン / 発生方向 / hemocyte / 無脊推動物の免疫 / セルカリアの産生リズム / セルカリア産出リズム |
研究概要 |
本研究は先ずスポロシストを他の貝に移植することによりクローン幼生作成を確立させ、次に種々の物理的、生理学的、免疫学的条件を宿主貝に与え、germ cellの発生学的観察を行うことであった。又、このようにして制御下にある各発育段階の幼虫を用いて、その時に発現しているmRNAの抽出を行い発生方向との関係を追求するものであった。その結果では、貝体内の中腸腺に寄生しているスポロシストの分離は機械的に行うと、完全無傷なスポロシストを多数得ることは不可能であった。貝自体の自家融解を利用して、先ず貝軟体部を取り出し、100%湿度雰囲気で25℃で12ー24時間放置すると、形あるスポロシストが解剖針で容易に分離できた。次にスポロシスト移植前の飼育液の種類で移植感染率が異なることが分かった。即ち、0.3%の生食水では0ー0.3%とほとんど移植は成功しない。BSAでは3.2ー4.3%と移植感染率が上昇し、Schneider's Drosophila培養液では31.3ー55.6%と高い移植感染率になった。以上から、移植感染率に及ぼす影響に『移植する時の移植片以外の異物』が関与することが分かり、1)異物を排除する貝の白血球(hemocyte)の分類と、Echinostoma paraenseiの感染経過における種類別hemocyteの分画率、更に、2)そのhemocyteの貧食能力を調べてみた。E.paraensei感染8日後、感染貝では異物不感のhemocyteの種類の割合が最も増加し、その後減少した。この異物不感時の貝ではマンソン住血吸虫抵抗の貝であっても、その感受性が非常に高まることが知られており、hemocyteの細胞別の分画率が免疫学的な背景を表わしていることが分かった。これを貧食能力でみてみると、経過観察に連れて、貝の免疫応答(感受性)とhemocyteの細胞分画率との関係を、貧食能力とhemocyteの細胞分画率との関係で完全に一致することを確認できた。このようにして、mRNAの分離するために必要な発育段階を揃えるには、hemocyteの細胞分画を指標とする免疫学的な制御が有効とされた。
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