研究課題/領域番号 |
62570189
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学
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研究機関 | 久留米大学 (1988) 大阪大学 (1987) |
研究代表者 |
目加田 英輔 久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)
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研究分担者 |
金田 安史 大阪大学, 細胞工学センター, 助手 (10177537)
内田 驍 大阪大学, 細胞工学センター, 教授 (40029781)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ジフテリア毒素 / リセプター / モノクローナル抗体 / エンドサイドーシス / エンドサイトーシス |
研究概要 |
本研究は、ジフテリア毒素リセプターの構造と毒素の細胞内侵入機構を遺伝子工学的手法を用いて解析し、これによってジフテリア毒素の毒性発現機構や高分子物質の細胞内輸送メカニズムを理解しようとするものである。研究の方法は、(1)培養細胞よりジフテリア毒素リセプターを分離、精製し、(2)これをマウスに免疫して毒素リセプタ夕ーに対するモノクローナル抗体を作製し、(3)この抗体を用いて毒素リセプターcDNAをクローニングし、(4)そのcDNAによってリセプターの構造と機能の解析を行うというものである。 昭和62年度、筆者らはサル腎由来Vero細胞よりジフテリア毒素リセプターの分離に成功し、分子量14.5Kdの蛋白が毒素リセプター、あるいはその毒素結合部位であることを明らかにした。またアフィニティークロマトグラフィー等により、そのリセプターを約2万培養精製することができた。昭和63年度は、62年度で得られたリセプター分画を材料に、リセプターに対するモノクローナル抗体の作製を試みた。現在までに約5種類のモノクローナル抗体が得られた。このうちの1種は、ジフテリア毒素のリセプターへの結合を阻害し、毒素の毒性を阻害する。この抗体を用いて免疫沈降法によってリセプター蛋白を解析すると、昭和62年度に見い出した14.5Kdのリセプター蛋白と同じ分子量の蛋白がSDSーゲル上で認められる。したがって、この抗体がジフテリア毒素リセプターを確かに認識するものであることがわかった。得られたモノクローナル抗体を用いて、現在cDNA分離のための準備を行っている。当初の研究計画からは若干遅れているが、本研究計画の最大の難関であったモノクローナル抗体の作製にも成功したので、今後さらに大きな成果が得られるものと思われる。
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