• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自己Ia反応性T細胞トレランス成立に対するIa分子発現の量的効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62570216
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

木本 雅夫  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (40153225)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1987年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードトランスジェニックマウス / Ia / アイソタイプ
研究概要

(1)E^d_α遺伝子が導入されたC57BL/6トランスジェニックマウスに, アイソタイプが混合したIa分子(A_β, E_α)が存在するか否かを解析するために, その脾細胞を^<35>Sメチオニンで標識し, 界面活性剤で可溶化した後, モノクローナル抗A_β抗体で免疫沈降を行い, 2次元電気泳動法にて解析した. その結果, A_β, A_αのスポット以外に, 正常のE_αのスポットと全く同一の場所にスポットが検出された. これは, 導入されたE_α遺伝子産物が内因性のA_β遺伝子産物と会合して, アイソタイプが混合したIa分子がこのトランスジェニックマウスに存在していることを示唆する結果である. (2)現在継代・維持されているE^d_α遺伝子ヘテロ接合体のマウス同士を交配させ, 導入されたE^d_α遺伝子に関してホモ接合体の個体を作製した. ホモ接合体か否かは, 正常B6マウスとの交配実験により確かめた. (3)このホモ接合体トランスジェニックマウスをBALB/cマウスと交配し, F_1マウスを作製した. このF_1マウスの脾細胞を^<35>Sメチオニンで標識し, モノクローナル抗A_β抗体で免疫沈降し, 2次元電気泳動法にて解析すると, A_β, A_αのスポット以外に, E_αの位置にスポットが検出された. これはこのF_1マウスにおいて, アイソタイプが混合したIa分子(A_β, E_α)が存在することを示唆している. (4)このようなアイソタイプが混合したIa分子が特異的な機能を有しているか否かを調べるために, リンパ球混合培養反応を行った. (BALB/c×B6)F_1マウスのリンパ節細胞を反応細胞とし, (BALB/c×トランスジェニックマウス)F_1マウスの脾細胞を刺激細胞としたリンパ球混合培養反応では, 明らかな増殖反応が認められなかった. これは正常のマウスにおいてもこのアイソタイプが混合したIa分子が微量ながらも存在し, T細胞がそれに対してトレランスの状態にあることを示唆する結果である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 木本雅夫: 臨床免疫. 19. 28-34 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 木本雅夫: 総合臨床. 36. 1639-1646 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 阪口薫雄: 臨床免疫. 20. 28-34 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sakaguchi. N.: Journal of cellular Biochemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 森脇和郎, D. W. Bailey編, 木本雅夫: "マウス免疫遺伝学「La抗原の機能と遺伝的特異性の分析法」" ソフトサイエンス社, 18 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi