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スギ花粉症患者発生の追跡調査

研究課題

研究課題/領域番号 62570258
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学
研究機関国立公衆衛生院

研究代表者

井上 栄  国立公衆衛生院, 衛生微生物学部, 部長 (40072938)

研究分担者 鈴木 修二  東京大学, 医学部・物理療法内科学教室, 助教授 (30010151)
阪口 雅弘 (坂口 雅弘)  国立公衆衛生院, 衛生微生物学部, 主任研究官 (20170590)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードスギ花粉症 / 無症状IgE抗体保有者 / 抗体濃度と症状 / アレルギー反応 / IgE抗体 / 蛍光測定酵素免疫吸着法 / 無症状 / 特異IgE抗体 / 蛍光ELISA / アンケート調査
研究概要

本研究の究極の目的は、一般住民集団においてスギ花粉症患者がどのくらい発生しているのか、またその発生の動向が今後どうなるのか、を解明することにある。本研究では、都内某事業所の協力を得て、毎年四月の定期健康診断時に花粉症症状に関するアンケート調査を行うとともに、採血した血清の分与を受け、その血清中のスギ花粉アレルゲンに対する特異抗体を測定し、IgE抗体濃度と症状保有率との関係を調べた。また、一部血清については特異IgG抗体をも測定し、IgG抗体濃度と症状との相関を調べた。
[結果]昭和62年には20代1,312人、63年には20代904人を調査対象とした。特異IgE抗体保有率は35〜38%、スギ花粉飛散期(2ー5月)における花症状保有率は約20%であった。抗体濃度と症状保有率との関係は、RAST0で約10%、RAST0^+で約20%、RAST1で20ー30%RAST2〜3で50〜60%であった。IgE抗体濃度が高いほど症状保有率が高くなっていた。興味あることは、RAST3でも無症状者が40%もいたことである。また、特異IgG抗体濃度は、IgE抗体濃度と正の相関を示した。無症状者と症状保有者との間で、IgG抗体濃度に差は認められなかった。
[考察]本研究においては、花粉症症状は専門医による問診ではなくアンケートによる調査なので、スギ花粉症以外の症状も含まれている可能性がある。RAST0でも症状保有者が約10%いたが、この全部がスギ花粉症患者ではないだろう。しかしこの調査によって、IgE抗体濃度と症状保有率が相関することがわかった。また、RAST3でも無症状者が40%もいることがわかった。無症状者のIgG抗体濃度は患者のそれと差はなかったので、IgG抗体が症状を抑えているようにはみえない。肥満細胞からの化学伝達物質の放出が抑えられているのかもしれない。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Miyazawa,H.,et al: J.Allergy and Clinical Immunology. 82. 407-413 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miyazawa,H.;Inouye,S.; Sakaguchi,M.; Koizumi,K.: "A reverse-sandwich ELISA for IgG antibody to a pollen allergen." J.Allergy and Clinical Immunology. 82. 407-413 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miyazawa,H.,et al: J.Allergy and Clinical Immunology. 82. 407-413 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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