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ヒト肥満細胞の長期試験管内培養とその分化, 増殖機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570280
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関東京大学

研究代表者

田所 憲治  東京大学, 医学部(病), 文部教官助手 (90107623)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード肥満細胞 / 分化 / 増殖 / 長期培養 / インターロイキンー3 / インターロイキンー4 / 好塩基球 / 液体培養 / メチルセルロース培養
研究概要

ヒト肥満細胞の長期試験管内培養とその分化増殖機序の解明を目的に1.ヒトインターロイキンー3(IL-3), IL-4の骨髄由来ヒスタミン含有細胞(HCC)の増殖, 長期維持効果の検討, 2.マウス肺肥満細胞のメチルセルロース培養, 3.ヒト肺肥満細胞の培養条件の検討を行った. 結果:1.ヒト骨髄単核球をIL-3, IL-4の刺激下で液体培養したところ, IL-3は単独でHCCを濃度依存的に分化増殖させた. IL-4は単独では分化増殖能はなかったが, IL-3によるHCCの分化増殖を濃度依存的に亢進した. 培養HCCは円形, 分葉した核を持ち, 顆粒はトルイジン青, アルシャン青染色陽性で, サフラニン染色陰性であった. 電顕的にもelectron-denseな顆粒を認め, その性状はIL-3単独, IL-3+IL-4のいずれの方法で刺激したものも好塩基球に特異的な顆粒状で肥満細胞の顆粒を持つものはなかった. またIL-4は培養初期にのみ働らき, HCCは培養2〜3週目を最高に以後減少し, HCCの長期維持は出来なかった. 現条件ではマウスと異なり, 骨髄より肥満細胞を培養するのは困難と考えられた. 2.成熟肥満細胞を直接培養すべく, まずマウス肺肥満細胞を酵素処理, Percoll遠心法で分離, 濃縮メチルセルロース培養を行ったところ, Pokeweed mitogen刺激脾細胞上清の刺激で粘膜型肥満細胞が培養された. 3.同様の方法でヒト肺より分離され肥満細胞をメチルセルロース培養法, 液体培養法, 線維芽細胞との混合液体培養法で, IL-3+IL-4の刺激下で培養した. 現在までのところ, 前二者の方法では肥満細胞の増殖を認めていない. 混合培養法では長期維持は可能で, 被刺激対照とは差があるものの, IL-3, IL-4によっても培養前値以上の肥満細胞数, ヒスタミン含有量を増加を見ていない. マクロファージ, 線維芽細胞もIL-4受容体を持つことも知られており, より純化した肥満細胞を用いるなどの培養条件の検討をさらに進める予定である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田所寛治,小浜肇,遠山陽子,鈴木修二,宮本昭正: 日本免疫学会総会学術集会記録. 17. 431 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Kenji Tadokoro: "Growth and Differentiation of Human Banophil/Mast cells in ″From Allergy to Immunology″" Hans Huber Publisher (Toronto. Bern. Stuttgart), (1989)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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