研究課題/領域番号 |
62570307
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小山 捷平 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00110502)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 腫瘍抗原 / 癌性腹水 / モノクローナル抗体 / インターロイキン2(IL2) / LAK細胞 / LAS細胞 / cytotoxic T細胞(CTL) / 免疫応答 / ヘンターロイキン2(IL2) / T細胞増殖因子(TCGF)モノクローナル抗体 / Two-color flow cytometry / TCGF / r1L2 / Two-colon flow ceytometry |
研究概要 |
(1)腫瘍抗原の解析 ヒト胆の癌細胞と膵癌細胞に対するモノクローナル抗体(HI-531、SK-930、SK-117)を作製し各々の対応抗原の生化学的解析ならびに各種癌組織における分布を検索した。 (2)癌患者末梢血リンパ球と癌細胞の相互関係 胃癌患者末梢血リンパ球をγIL2、或いはTCGFの存在下で培養した。 γIL2で培養するとCD4^+Leu8^-aLAK細胞が誘導された。このLAK細胞は癌の進行度と共に低下したがγIFNγの添加培養により回復した。TCGFで培養すると全身性に転移した胃癌切除不能群ではLAK活性は認められず、suppressor細胞(LAS細胞)が誘導された。 (3)癌患者脾臓と癌細胞の相互関係 癌患者脾細胞をγIL2で培養すると末梢血リンパ球と異なり、CD8^+CD11^-細胞が増加しLAK細胞として働いた。TCGFで培養するとCD4^+Leu8^-、CD8^+CD11^-細胞が増加しLAK細胞として働いた。LAS細胞は誘導されなかった。このことは癌細胞に対し、向けられた免疫担当細胞の質と量が末梢血リンパ球と脾臓とでは異なることを示唆している。 (4)癌性腹水中リンパ球と癌細胞の相互関係 腹水中のリンパ球と癌細胞を混合してγIL2、或いはTCGFで培養すると、TCGFでのみcytotoxic T細胞(CTL)を誘導できた。 (5)これを患者の腹腔内へ投与することを予定している。
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