研究課題/領域番号 |
62570325
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
堀江 裕 鳥取大学, 医学部第二内科, 講師 (60144648)
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研究分担者 |
山田 貞子 鳥取大学, 医学部第二内科, 教務員 (40150362)
高山 美佐子 鳥取大学, 医療短期大学部, 講師 (40108840)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 尿中コプロポルフィリン異性体 / 肝硬変 / ヘマトポルフィリン / 腫よう親和性 / コプロポルフィリン異性体 |
研究概要 |
肝細胞癌とポルフィリン代謝異常に関する研究はほとんど行なわれていない。従来、われわれは肝細胞癌では肝硬変に比べて特殊な代謝異常が成立しているという観点から報告を行ってきた。即ち(1)肝細胞癌で、暗所で紫外線照射をおこなうと赤色部分が存在し、ポルフィリンの存在を示唆すること。(2)尿中ポルフィリン体およびその前駆物質を測定し、肝硬変と比べると、PBGおよびALAでは差をみとめないが尿中コプロボルフィリン(CP)とウロボルフィリン(UP)は有意に肝細胞癌では増加して尿中に排泄されること(Biochem Med 1984)を報告した。 今年度はCPIおよびCPIIIの異性体が肝硬変と肝細胞癌では正常対照者に比べてどう異っているか。又、肝硬変と肝細胞癌でCP異性体の差があるか否かについてしらべた。 結果(1)正常対照人では、CP異性体比はIII型優位で55%、Iでは45%であった。 (2)肝細胞癌、肝硬変ではCP総排泄量は正常対照人では有意差をもって増加するが、その場合CPIおよびCPIII型が相伴って増加し、CPI型の増加が主体であった。 (3)肝細胞癌と肝硬変を比べると、肝細胞癌の方で量的に有意に総CPが排泄されるが、肝硬変とは質的な差はみられなかった。 結語 肝細胞癌のCP尿中排泄は、肝硬変に比べて量的に有意に増加するが、質的な差はみられなかった。
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