研究課題/領域番号 |
62570332
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
長井 忠則 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90094218)
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研究分担者 |
漆崎 洋一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20176746)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 潰瘍性大腸炎組織結合IgG抗体 / 大腸特異抗原 / 40KD蛋白;ELISA / 血清抗体価 / ccA-IgG / 大腸抗原 / 40KD蛋白 / ELISA / 40KD蛋白質 |
研究概要 |
潰瘍性大腸炎の病因に自己免疫学的秩序の慣用が推測されている。本研究では,本症病因に関与する抗体および抗原を明らかにすることを目的に、本症大腸病変組織に結合している特異抗体(CCA-IgG)を抽出・精製し、これを用い大腸粘膜組織中の対応する抗原を同定した。さらにこの大腸抗原を抽出・精製し、その免疫生化学的解析を行い、以下の結果を得た。 1.CCA-IgGは病変大腸粘膜から酸性バッファーで分離し,proteinA-sephamoseCL-4Bカラネで精製した。 2.大腸粘膜抽出蛋白をSDS/PAGEで分離し,^<125>I-CCA-IgGをプローブとしたImmunotransblotを施行したところ、CCA-IgGは分子量約4万の蛋白と特異的に結合した。また、40kD蛋白は大腸粘膜に特異的に存在し、胃・十二指腸・空腸・回腸・肝臓組織中には存在しなかった。 3.本症患者血清中に大腸抗原40KD蛋白を認識する抗体が存在するか否かをSDS/PAGE-mmunotransblot法で検討したところ、本症活動期患者血清中に40KD蛋白を認識する抗体の存在が認識された。 4.大腸抗原40KD蛋白はイオン交換カラムと阻水結合カラムを用い大腸粘膜粗抽出蛋白からSDS/PAGE上、純粋な蛋白質として精製された。 5.精製40KD蛋白をSDS/PAGEで分離、^<125>I-ComAをプローブとしてWesternblotを行ったところ、CON-Aと結合性を示したことから、大腸抗原40KD蛋白はグルコースまたはマンノースを含む糖蛋白質と考えられた。 6.精製40KD蛋白を固相化抗原としたELESAを作製し、患者血清中の抗体価測定を行った結果、本症活動期患者血清中に有意に高く、また病勢に一致し変動を示した。
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