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肺における免疫反応の制御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570346
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関京都大学

研究代表者

泉 孝英  京都大学, 結核胸部疾患研究所, 助教授 (80027101)

研究分担者 北市 正則  京都大学, 結核胸部疾患研究所, 助手 (00161464)
平田 健雄  京都大学, 結核胸部疾患研究所, 助手 (70135606)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1987年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード免疫反応 / 制御機構 / BALF細胞 / 喫煙者 / サルコイドーシス / IPF / IL-1 / IL-2
研究概要

本研究においては, 健常人を非喫煙者と喫煙者に分け, サルコイドーシス, 特発性肺線維症(IPF)を疾患対象とし, 非喫煙者症例に限定して検討した. 気管支肺胞洗浄によって得られた肺マクロファージ, 肺リンパ球を用いて, これら細胞のサイトカイン産生状況から, このような疾患成立の病態生理において肺の免疫制御機構がどのように作用しているかの考察を行うことを目的とした. 検討対象としたサイトカインは, マクロファージの産生するIL-1,IL-1抑制因子, Tリンパ球の産生するIL-2である. 無刺激下の培養条件では, 健常非喫煙者と健常喫煙者, サルコイドーシス, IPF症例の間において上述のサイトカイン産生能において有意の差は認められなかったので, IL-1,IL-1抑制因子産生においてはLPS刺激培養, IL-2産生においてはPHA刺激培養下の上清を用いた.
1.喫煙者では非喫煙者に比較して, IL-1産生亢進, IL-1抑制因子産生低下, IL-2産生亢進傾向が認められ, 喫煙によって各種刺激に対する免疫反応の亢進が準備されていることが示された.
2.サルコイドーシスでは, IL-2産生亢進が認められたのに, IL-1,IL-1抑制因子に関しては亢進も低下も認められなかった. このことは, サルコイドーシスにおける類上皮細胞肉芽腫形成反応が, マクロファージの活性化を介さずに, 直接リンパ球の活性化からスタートする可能性を示している. 今後, 遺伝学的レベルにおいてマクロファージとTリンパ球の活性化状況を比較検討する必要がある.
3.IPFにおいては, 喫煙者と同様, IL-1産生の亢進, IL-1抑制因子産生の低下, IL-2産生の亢進が認められた. マイクロファージの活性化を更にγ-IF,CSF,Fibronectin,PDGFなどのレベルから検討を加える必要性が示唆された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 泉孝英: 呼吸器疾患, 結核文献の抄録速報. 38. 316-330 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 泉孝英: Medicina. 24. 1688-1700 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 泉孝英: 日本胸部疾患学会雑誌. 25. 998-1004 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 長井苑子: 日本胸部疾患学会雑誌. 25. 1089-1101 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 長井苑子: 日本胸部疾患学会雑誌. 25. 977-983 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺和彦: 京都大学結核胸部疾患研究所紀要. 20. 10-19 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 泉孝英: "びまん性肺疾患の臨床" 金芳堂, 286 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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