研究課題/領域番号 |
62570363
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小柳 清光 新潟大学, 脳研究所, 助手 (00134958)
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研究分担者 |
生田 房弘 新潟大学, 脳研究所, 教授 (20018592)
大浜 栄作 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50018892)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 老年痴呆 / 大脳 / 線条体 / 尾状核 / 被殻 / 大型神経細胞 / コリン作動性ニューロン / アルツハイマー型老年痴呆 / 進行性核上性麻痺 / 神経原線維変化 |
研究概要 |
アルツハイマー型老年痴呆(SDAT)、およびアルツハイマー病(AD)における線条体すなわち尾状核および被殻における大型神経細胞の選択的脱落に関する形態的検討を行った。また、AD/SDATにおける特異性を明らかにするため、同様の検索を進行性核上性麻痺(PSP)、ハンチントン舞踏病および多系統変性症において施行した。 AD/SDAT線条体では、小型神経細胞には有意な変化を認めなかったが、大型神経細胞は対照のほぼ30%にまで減少していた。線条体大型神経細胞の選択的減少は、PSPにも認められ、その程度および局在はAD/SDATとほぼ同一であった。 線条体大型神経細胞の超微形態観察では、AD/SDATの残存神経細胞では、twisted tubulesより成る神経原線維変化が、PSPではstraight tubulesを主体とする原線維変化が認められた。 一方AD/SDATおよびPSPにおいて減少することがすでに知られている、マイネルト核神経細胞との相関について検討した結果、AD/SDATでは線条体大型神経細胞とマイネルト核神経細胞は相関しつつ減少していたが、PSPには有意な相関は認められなかった。 ハンチントン舞踏病では、線条体小型神経細胞は対照の10%にまで減少し、大型神経細胞も対照の25%となっていた。また大型神経細胞の減少の強さと小型神経細胞脱落の程度に相関は認められなかった。 多系統変性症の線条体では、尾状核には著変は見られなかったが、被殻では、尾側ほど強い小型神経細胞が認められた一方、大型神経細胞は、吻側でも尾側でも均一に減少していた。
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