研究課題/領域番号 |
62570364
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松原 四郎 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (00143884)
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研究分担者 |
奥村 誠一 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (60152435)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 慢性脊髄性筋萎縮症 / 運動ノイロン疾患 / 球脊髄性筋萎縮症 / 遺伝子解析 / 多型 / X染色体 / 球脊髄型筋萎縮症 / 筋ジストロフィー症 / 運動ノイロン病 |
研究概要 |
1.DXYSIプローブを用いた日本人における多型の解析 神経筋疾患をもたない日本人男女14名の末梢血白血球よりDNAを分離した。これを制限酵素TaqIで処理した後、アガロースゲル電気泳動しサザン法で予めアイソトープで標識したプローブDXYSIとハイブリダイズした。その結果、男性では14.6kbのバンドが共通して認められ、くわえて10.6kbまたは11.8kbのバンドが観察された。一方女性では11.8kbまたは10.6kbと11.8kbの両者が認められた。男性では10.6kbのバントを有する者と11.8kbを示す者の比は5:3であった。一本のバントを示す女性をホモ、二本のバンドの者をヘテロと呼ぶと、女性のホモとヘテロの比は1:1となった。日本人で得たこの結果は欧米人の同様の研究の成績とほぼ一致し、14.6kbの断片は男性のみに見られY染色体に由来、10.6kbと10.8kbの断片はX染色体に由来し、多型を示すと考えられた。従ってDXYSIをプローブとしてTaqI digestionと組み合わせて行う遺伝子解析は、欧米人と同様日本人でも有用と思われた。 2.DXYSIプローブによる球脊髄性筋萎縮症の家系分析 上記と同様の方法で慢性脊髄性筋萎縮症、特にその中でもX染色体性劣性遺伝を示す球脊髄性筋萎縮症(Kennedy-Alter-Sung症候群)の2家系について現在遺伝子解析を進めている。少なくとも一部で疾患の発現とX染色体由来のDXYSIプローブで検知されるRFLP(restriction fragment length polymorphism)の発現が一致する例が見られている。 3.パルスフィールド電気泳動法による巨大DNAの解析 アガロースに包埋した状態でDNAの精製と制限酵素(SfiI、XhoIなど)により処理を行い電気泳動した。現在正常人白血球で行っている。
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