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糖尿病性細小血管症早期診断, 予防における赤血球変形能測定の意義

研究課題

研究課題/領域番号 62570379
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関筑波大学

研究代表者

菊池 佑二  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (20002107)

研究分担者 大島 宣雄  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (50015971)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード糖尿病 / 赤血球変形能 / 細小血管症 / 血糖値 / 非酵素的糖化
研究概要

前年度の科研一般研究C61570402の成果を踏まえて更に糖尿病における赤血球変形能の低下と組織低酸素および細小血管発症との関連について検討を進めた. 今回特に赤血球変形能低下の機序について検討すると共に, この変化が組織低酸素に実際どの程度寄与しているのか, あるいは寄与し得るのかに関して数値シミュレーションによる定量的検討を進めた.
糖尿病において進行が速まる蛋白質の非酸素的糖化が近年重視され, 種々の糖尿病性変化に関与している可能性が指摘されて来ている. 赤血球変形能の低下にも何らかの関係があると予想される. そこでヘモグロビン分子の糖化された分画の増加との相関を検討したが, 一定の相関が認められたもののその程度は空腹時血糖値との相関より低かった. 本研究代表者らはこれまで, 赤血球表面に吸着された血漿蛋白質が赤血球変形能に大きな影響を及ぼすことを示してきたが, 糖尿病の場合も赤血球内の蛋白質の糖化よりも血漿蛋白質の糖化の影響の方が大きいことが考えられる. 両者の糖化の程度に時間的なずれがあれば上記のような相関の結果もあり得ると思われる. また糖尿病患者の赤血球を生理食塩水に浮遊した場合, 変形能に健常者との差がほとんど見られなくなることが示された. この結果からも赤血球表面と血漿蛋白質との相互作用の重要性が示唆される. またこれまで報告が分かれていたのもこのような測定条件の差によっていたことが考えられる.
本研究では更にKroghの組織円筒モデルによる数値シミュレーション解析を進め, 各患者の組織円筒の半径あるいは毛細血管の密度を見積ることを試みた. 健常者と比較して組織円筒半径の増加あるいは毛細血管密度の減少が得られ, この指標が糖尿病性細小血管症早期診断の有力な手掛かりになることが期待された.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Kikuchi, T. Koyama, N. Ohshima & K. Oda: Oxygen Transport to Tissue. 10. (1987)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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