研究課題/領域番号 |
62570390
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
神原 啓文 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (50109005)
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研究分担者 |
河合 忠一 京都大学, 医学部, 教授 (70025659)
玉木 長良 京都大学, 医学部, 助手 (30171888)
米倉 義晴 京都大学, 医学部, 講師 (60135572)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ポジトロン コンピューティド トモグラフィー / 心筋梗塞 / 糖代謝 / ^<13>Nーアンモニア / ^<18>Fーフルオロデオキシ・グルコース / ポジトロン / コンピューティド / トモグラフィー / ^<13>N-アンモニア / ^<18>F-フルオロデオキシ・グルコース |
研究概要 |
心筋血流の非侵襲的評価法として^<13>N-NH_3ポジトロンCT法は現在最もすぐれた方法であり、局所心筋の相対的血流分布を定量的に評価することができる。また^<18>Fーフルオロデオキシグルコース(FDG)をトレーサとして用いることにより心筋の糖代謝の検討が可能である。 剖検心において梗塞部にも心筋が残存しており、また冠動脈バイパス手術や冠血管拡大術により血行再建を行うと、心機能の回復する症例が少なくない。従って、梗塞部に残存している心筋を適確に評価することが重要である。心筋梗塞例の約半数に^<18>F-FDGの取り込みが見られることは前年度報告の通りであるが、FDGによる梗塞部心筋の糖代謝の存在が残存心筋を反映する臨床的な指標となるかどうかは明らかでなかった。そこで、貫壁性梗塞と考えられるQ波梗塞例と非貫性のnon-Q梗塞例を対比したところ、前者では梗塞部局所のFDG摂取増加は36%の症例に認められたにすぎないが、後者では91%とFDGの摂取が有意に高率であった。また左室造影法により心筋壁運動の検討において、心筋血流低下部位でのFDGの摂取は局所心筋壁運動障害の少い例で明らかで、高度な壁運動障害例ではその頻度が低かった。同様に、MIRを用いた左室収縮時の心筋壁厚増大との関連性においても、FDG摂取例で壁運動異常の少ないことが明らかとなった。これらの事実は糖代謝の有無が梗塞部における残存心筋の評価に有用であることを示唆するものである。また、虚血心筋では脂肪酸代謝が抑制され、代償的に糖代謝が亢進していると考えられるが、安静あるいは運動負荷により、しばしば誘発される狭心症例においてFDGの摂取亢進のみられる例があり、いわゆる無症候性虚血の現象を示唆するものとして興味深い。なお、この点についてはさらに今後の検討を必要とする。
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