研究課題/領域番号 |
62570407
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
大川 真一郎 東京都老人総合研究所, 臨床病理部, 研究員 (30072995)
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研究分担者 |
杉浦 昌也 東京都立広尾病院, 内科, 副院長 (80072883)
上田 慶二 東京都老人総合研究所, 臨床生理部, 研究員
渡辺 千鶴子 東京都老人総合研究所, 臨床病理部, 研究員
今井 保 東京都老人総合研究所, 臨床病理部, 研究員 (80072908)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 老年者刺激伝導障害 / 完全房室ブロック / 左脚ブロック / 右脚ブロック / ヒス束心電図 / 刺激伝導系 / 完全左脚ブロック / 工度房室ブロック / 高度ないし完全房室ブロック / Narrow QRS群 / Wide QRS群 / 刺激伝導系の病理 |
研究概要 |
老年者刺激伝導障害例について、その臨床心電図所見、電気生理学的検査所見と剖検心における連続切片法による刺激伝導系の病理組織所見との対比を目的として以下の検討を行った。 (1)『高度ないし完全房室ブロック例における刺激伝導系の研究』 発症後1カ月から22年間、平均3.5年の持続をもつ慢性の高度ないし完全房室ブロック35例を対象とした。平均年齢は79.4歳で、これらを補充調律QRS幅によりI群narrow QRS型(0.12秒未満)の17例とII群wide QRS型(0.12秒以上)の18例の2群に分け、ヒス束心電図所見についても検討した。[成績]I群またはHBE上AーHブロックないしHーH′ブロックを呈する例はヒス束分岐部を含みより近位部の障害であるが、II群ないしHBE上HーVブロックを呈する例ではヒス束分岐部以下、両脚の障害であった。 (2)『I度房室ブロックを伴う完全左脚ブロック:刺激伝導系所見の病理組織学的検討』 LBBB33例(平均年齢80.5歳)をI^0AVBを伴うI群(12例)と、これを伴わぬII群(21例)に分れ、刺激伝導系の組織所見を検討したが、LBBBにI^0AVBを伴う例では、これを伴わぬ例に比し、右脚障害はより高度とは言えなかったが、ヒス束貫通部に中等度障害を高頻度に認めた。 (3)『右脚ブロック例における刺激伝導系の研究ー特にV_1誘導におけるQRS波形と右脚障害部位との関係についてー』 36例(年齢71歳から88歳)を対象とした。[成績]RBBB+LAD群では右脚第I部の障害が多く、RBBB+NAD群やRBBB+RAD群では右脚第II部障害が多かった。またV_1誘導におけるQRS波形と右脚障害部位との関係では、rsR′型が最多で16例にみられたが、右脚障害部位はI部が9例、II部が6例、III部が1例であった。次いでqR型9例、R型8例、rR′型2例とrSR′型1例であったがQRS波形と障害部位に一定の傾向はなかった。
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