研究課題/領域番号 |
62570413
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
長嶋 完二 群馬大学, 医学部, 助手 (00164418)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 成長ホルモン / ソマトスタチン / 下垂体 / 新生児 / 成長ホルモン放出因子 / 胎児 / GRF |
研究概要 |
62年度本研究において作成したラット下垂体潅済実験系を用いて、加令による下垂体細胞の成長ホルモン(GH)分泌反応の変化を検討した。 実験には、Wistar系ラットを用い、日令1〜100の各時期を用いた。ラット下垂体にGRF、ソマトスタチンを投与しGH分泌の変化をRIA法にて測定し、以下の結果を得た。 1)GRFに対するラット下垂体のGH分泌反応性は、オス、メスともに日令3で著明に増大し最大となった。日令16以降はほぼ一定の反応性にて推移した。 2)GRFに対する反応性は、日令36まで性差を認めなかったが、日令44以上のラットでは、オスが有意に高反応を示した。 3)ソマトスタチンは、GRFによる下垂体のGH分泌反応を抑制するが、生後早期には、それ以降の時期にくらべ抑制を受けにくい傾向が認められた。 以上の結果より、新生児期における血中GH基礎値の高値は、下垂体分泌細胞のGRFに対しての反応性が高いとともに、GH分泌には抑制的に作用するソマトスタチンに対しては、感受性が低いことによってもたらされている可能性が考えられた。また、思春期頃より著明となる身長、体重の性差は、年令がすすむにつれて主に下垂体のGRFに対する反応性が特にメスにおいて低下してくることによるものと考えられ、ソマトスタチンの反応性には性差を認めなかった。
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