研究課題/領域番号 |
62570458
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
水野 信行 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10079973)
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研究分担者 |
永井 慎一 名古屋市立大学, 薬学部, 助手 (40080212)
榊原 仁作 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (70080182)
江崎 健司 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90137109)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 8-メトキシソラレンの酸化物の化学構造 / アナフィラトキシンC5a活性の抑制 / 白血球遊走活性 / 免疫複合体病の治療 / 8ーメトキシソラレン酸化物の化学構造 / 8ーメトキシソラレン / アナフィラトキシンC5a / 好中球遊走能抑制 / ソラレン酸化物 / アテフィラトキシン / 白血球遊走能制御 |
研究概要 |
8-methoxypsoralen(8MOP,A)+UVA(PUVA)は乾癬をはじめ種々のneutrophilic dermatosesに有効である。その作用機序は不明であった。われわれはPUVAがアナフィラトキシンC5aの活性を抑制することを知った。その機序は下のように考えられる。 本研究では8MOP-O_2の化学構造決定をこころみた。 1.C5a活性の測定:ヒト血液から好中球を分離。Boyden変法で好中球遊走活性をしらべた。C5a des Argを用い、無処置のものへの遊走を100%とし、サンプルを加えた時のそれを算出した。 2.8MOP-O_2の作製:(1)AをRose bengal+可視光線で作ったが、収量が悪かった。(2)AをH_2O_2-NaOClで酸化、種々の8MOP-O_2を得た。 3.8MOP-O_2の分離・精製:TLCおよびHPLCを用いた。Fraction3-4に生物活性を認めた(B)。 4.Bのmassスペクトルから分子量264(C_<13>H_<12>O_6)を得た。 5.Bの^1H NMR、^<13>C NMRスペクトルおよびIRスペクトルからBの化学構造は、 と決定した。 6.BをAc_2Oとpyridineでアセチル化したものの^1H NMRスペクトルから、5の推論が正しいことを確認した。 Bは室温、暗室内で2週間活性を保ったいる。またネズミに静注しても無害である。したがって各種免疫複合体病の治療に応用することができる。
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