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肝癌に対するリピオドール門脈塞栓術に関する研究-肝動脈塞栓術との併用効果-.

研究課題

研究課題/領域番号 62570472
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関大阪大学

研究代表者

黒田 知純  大阪大学, 医学部付属病院, 助教授 (90028580)

研究分担者 細木 拓野  大阪大学, 医学部, 助手 (20190209)
徳永 仰  大阪大学, 医学部, 助手 (00155516)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード門脈塞栓術 / リピオドール / 肝癌 / 肝動脈塞栓術
研究概要

肝癌に対するリ・ヒオドール門脈塞栓術の研究は, 次のような項目で行った.
1.本法の碑癌部肝実質に対する影響
リピオドールを用いた肝動脈塞栓術後に肝動脈・門脈短絡を介して, リピオドールが門脈内に進入したことをX線的に確認できた3例の切除肝で病理組織学的検討を行い, I例で肝実質に1cm×2mの梗塞を認めた. また, X線的にリピオドールが門脈内に入ったことが確認できなかった症例でも, 小さい肝梗塞を認めた症例があり, 本法に肝動脈塞栓術を併用した場合, 非癌部肝実質に梗塞をおこす可能性のあることが明らかになった.
2.門脈内リピオドール注入法の開発
(1)4例の非切除肝癌に対して, 外科的に門脈に挿入したチューブに血管造影用シースを接続し, これを介しているTr細カテーテルを目的の門脈枝に進め, 肝動脈塞栓術に引き続いて抗癌剤混和リピオドール1.5mlを注入した.
(2)1例の非切除肝癌に対して, 前腹壁より21G穿刺針で左葉門脈枝を穿刺し, 3Frの細カテーテル目的の右葉内門脈枝に進め, 抗癌剤混和リピオドール2mlを肝動脈塞栓術に注入した. 他の1例では, 左葉内門脈枝穿刺後に血圧低下をきたし, 門脈塞栓は中止した.
3.本法施行後の臨床検査的, 画像的経過観察.
本法施行症例の術後の経過は, 1例で翌日消化管出血を経験した以外, 肝動脈塞栓術単独施行例と比較して, 特に重篤な副左様は認めなかった.
4.本法の適応.
本法と肝動脈塞栓術の併用は, 肝梗塞をおこす可能性があり, 高度肝硬変症例は対象とならない. また, 門脈塞栓の範囲は, 左葉あるいは右葉のいずれかに限定する. 施行例は, すべて非切除例であるため, 本法の有効生は, 今後の経過観察で評価する.

報告書

(1件)
  • 1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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