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てんかん患者における免疫グロブリン異常とウイルス感染との関係について

研究課題

研究課題/領域番号 62570495
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関帝京大学

研究代表者

風祭 元  帝京大学, 医学部精神科, 教授 (40082094)

研究分担者 服部 峰子  帝京大学, 医学部精神科, 教務職員
木村 武登  与野中央病院, 精神科, 医員 (50169934)
池田 久基  帝京大学, 医学部・精神科, 助手
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードてんかん / 免疫グロブリン / 分泌型IgA / ウイルス抗体価
研究概要

〈はじめに〉てんかん患者における免疫グロブリン異常とウイルス感染との関係を調べるために、各種免疫グロブリン濃度を測定し、血清中ウイルス抗体価との関連を検討した。〈方法〉帝京大学病院精神神経科外来を受診したてんかん患者48名(13歳〜73歳:平均年齢29歳)と健常者55名(20歳〜38歳:平均年齢25歳)を対象とした。測定は血清中のIgA,IgG,IgMはsingle radial immunodiffusion法、唾液中の分泌型IgA(SーIgA)はEIA法、唾液中の総蛋白量はBCA法を用いた。血清中のウイルス抗体価は、サイトメガロ、単純ヘルペス、アデノ、ロタ、ムンプスウイルスのCF抗体価を用いた。〈結果〉1.各測定値の患者と健常者との比較:総蛋白量は患者で有意に(p<.01)高い値を示した。SーIgAは患者で値の高い傾向が認められた(幾何平均値:患者16.6mg/dl、健常者13.2mg/dl)が、有意差はみられなかった。IgA値は患者で低い傾向(幾何平均値:患者144mg/dl、健常者219mg/dl)が認められた。IgA値とSーIgA値との間には、患者で弱い正の相関が認められた(r=0.369、p<.05)。2.SーIgA値と臨床所見:てんかんの分類、てんかんの遺伝負因の有無、熱性けいれんの既往の有無、出産時の障害の有無、精神薄弱の合併の有無によって差は認められなかったが、罹病期間の短い患者で有意に(p<.05)値が低かった。3.てんかん発作の頻度と免疫グロブリン値:発作頻度の多い患者でIgA値の低い傾向が認められた。4.免疫グロブリン値とウイルス抗体価:18〜39歳の患者31名について検討すると、単純ヘルペスウイルスに対する抗体陽性者でSーIgA値が有意に(p<.01)高かった(幾何平均値:陰性者10.2mg/dl、陽性者21.0mg/dl)。〈まとめ〉てんかん患者ではIgA低値やSーIgA高値を示す例がみられ。ウイルス抗体価との関係は多様であった。今後はさらに例数をふやし、異常値を示す患者の特徴についての検討がさらに必要と思われる。

報告書

(2件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 風祭元: 医学と生物学.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 風祭元: 医学と生物学.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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